過去ログ - キョン「ペルソナァッ!」 クマ「ザ・ゴールデンクマ!」
1- 20
105:名無しNIPPER[saga]
2015/01/08(木) 18:30:03.46 ID:YFKlq4sxo

「白鐘直斗は私が背負う。あなたは先に逃げて」

長門に促され、校庭を目指し、みくるが駆け出した、その時―――。どん。と、音を立てて、みくるの顔面が、何かにぶつかった。

「ふにゃっ」

「おっと」

思わず、後方に吹き飛び、尻餅をつくみくる。同時に、頭上から、聞き慣れない声がした。誰かしらの男性の声であるようだったが、誰のものであるかは判断できない。夜の闇の中で、その姿を見上げる……北高のブレザーを身に纏った少年が、そこに立っていた。

「ごめん、大丈夫か?」

「だ、大丈夫……はっ! に、逃げてください! 悪魔が、死神がっ!」

気が動転してゆくのが、自分自身でも分かった。目の前に現れたのは、一体誰なのだろう。校庭にいる八人ではない。服装からして、北高に籍を置く人物なのだろうか。一般の生徒だとしたら、かなりまずい事になる。明日から、北高の七不思議がひとつ増えてしまう事に成りかねない。

「落ち着け」

少年は、奇妙なほど落ち着いた声で、みくるに手を差し伸べながら、そう言った。その手を、思わず取るみくる。ぐい、と、体が優しく引っ張られ、みくるは再び大地に足を着く。

「あっ、ありがとうございます……で、でも、早く逃げてください!」

「ふむ」

少年の視線が、みくるを見た後、中庭に広がる光景へと向けられる。慌てるみくる。無表情の長門。その背中で、眠る白鐘。そして、背後に―――死神。


「……―――大体、わかった!」



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
172Res/256.76 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice