過去ログ - キョン「ペルソナァッ!」 クマ「ザ・ゴールデンクマ!」
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名無しNIPPER
[saga]
2015/01/08(木) 18:36:02.68 ID:YFKlq4sxo
てっきり、部室に案内されると思っていた俺は、校庭の中心に集まっている花村たちを見つけ、すこし驚かされた。
「これほどの人数になりますと、部室は狭いですから。それに、周囲が見渡せたほうが安心できます」
理由を述べられて、なるほどといった気分だ。
花村たちは、古泉に連れられてやってきた俺達を見つけると、手を振って出迎えてくれた。
「おう、キョンにりせ! ……えっと、あと、そっちの娘は……?」
「朝倉涼子よ。ま、彼の保護者みたいなものよ」
おい、初耳だぞ。保護者に刺されたことのある被保護者など、そうそういてたまるものか。
校庭に集まった面々の顔を順番に見てみると、何やら、二人ほど増えている……男のほうは、花村たちの仲間だと考えるとして、もう一人のほうは、何故ここに。
「き、喜緑さん? まさか、あなたも」
「お久しぶりです。ええ、そのまさかです。私も、皆さんに加勢しようと思いまして」
北高のセーラー服に身を包んだ、喜緑江美里さんが、そこに居て、柔和な微笑みを揺蕩わせていた。正直、俺はこの人の事をよくわかっていない。ただ、長門や朝倉と同じ、情報なんたら思念体の作り出した端末で、長門の監視役を担っている、という事しか知らない。あと、前にSOS団に相談に来たこともあったっけな。もう一年も前のことだ。
ともかく、この場に集まったペルソナ使いは、実に十人。いつぞやの影時間事件の時と並んでしまった。朝比奈さんを入れたら十一人になっちまう。雪だるまのように大きくなった事態に、俺は軽い頭痛を覚える。
「キョンくん、どこ行ってたクマ? クマ心配してたのよー」
と、クマに言われて、俺は、古泉たちと別れた後、遭遇したいくつかの出来事を思い出す。ベルベットルームを訪れたことや、謎の金髪の男に出会ったことなど……
前者については、どうも、あの部屋の中で話されたことを考える限り、他人に説明するようなことではない気がする。そして、後者もまた……
「……そうだ。古泉、みんな。ひとつ、とあるやつから、聞かされたことがあるんだ」
俺の言葉に、全員が俺に視線を定め、頭上にクエスチョンマークを浮かべる。『ニンゲンの持つべき力』だの、『輝く者』だの、意味のわからんことばかりを並べていた男の言葉の中に、一つだけ、俺たちにとって有益な情報になりうるかも知れないものがあった。
あの男いわく、俺がこれから『立ち向かわなくてはならない』ものの情報。名前を正確に覚えているわけではないが、男が挙げた名前が、全部で六つだったことくらいは覚えている。
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