過去ログ - キョン「ペルソナァッ!」 クマ「ザ・ゴールデンクマ!」
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22:名無しNIPPER[saga]
2015/01/07(水) 18:21:59.66 ID:CL7Y8+DEo

「そして、昨夜あなたが見たという映像のとおりならば、涼宮ハルヒはあなたに助けを求めている」

「俺に、か」

長門や古泉ならまだしも、なぜあえて、俺に助けを求めるというのか。俺が三ヶ月前にペルソナ能力に目覚めたことなどは、あの事件についての記憶を失っているハルヒには知る由もないことだろう。
しかし……現実に、俺は昨夜、閉鎖空間に呼ばれ、そこであの髑髏の怪物と戦ったのだ。

「ハルヒは……俺に、戦えと言っているのか?」

「あなたが再びペルソナ能力を手にしたことから、そう推察できる」

そこまで話すと、長門はベッドの上のハルヒを見て、わずかに目を伏せた。
……ハルヒ。一体どんな脅威が、お前に及ぼうとしているんだ。
ベッドの上のハルヒは、何かにうなされる事もなく、静かに眠り続けている。昨夜、砂嵐のテレビに映り込んだ、こちらに助けを求めるハルヒの表情とは程遠い、平穏な寝顔だった。



………

「……涼宮さんの様態や、精神状態に変化があったら、連絡します」

日が陰り始めた頃、古泉のその言葉を最後に、俺たちは各々の帰路についた。家に帰り着いた俺は、食事と、入浴と、通り一遍の時間を漫然と過ごし、気がつくと、時計の針は午後九時を回っていた。
自室のベッドの上に体を投げ出し、天井を見つめながら、思考を繰らせる。思い浮かぶのは、ハルヒのことばかりだった。あれ以降、古泉からの連絡はない。ハルヒはあのまま、病院の一室で眠り続けているのだろう。
耳に残っているのは、長門の言葉。

―――ハルヒが、何らかの脅威に曝されている。

脅威。という単語から、俺は昨夜対峙した、髑髏の怪物を思い出す。
そして、両手に染み付いてしまっている、ダンテの羽ペンの先を、髑髏の額に突き刺した時の、鈍い感触を、思い出す。


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