過去ログ - キョン「ペルソナァッ!」 クマ「ザ・ゴールデンクマ!」
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名無しNIPPER
[saga]
2015/01/07(水) 18:47:00.88 ID:CL7Y8+DEo
古泉がみくるに投げかけたメッセージの中にも存在した、その単語。
『意識することは時折、強い力をもたらす』。
それは、たった今みくるが考え浮かべたことと、同じ仕組みのものなのではないだろうか?
「……あ、あの、長門さ―――」
「来た」
みくるが長門に声をかけようとしたのと、ほぼ時を同じくして。呟くほどの音量の発言とともに、長門の視線が、廊下へと続く扉の方へと向けられた。
「へ……?」
みくるは呆けた声を上げながら、長門の視線の先を、一瞬遅れて目で追う。その直後。ノックの音。
「有希……っと、居たわね」
扉が開かれ、やってきたのは、朝倉涼子だった。まずはじめに、彼女の視線は長門に注がれ、その後、みくるの方へも向けられた。
「朝比奈さんもいたのね。ちょうど良かったわ」
一言、朝倉が呟く。と、同時に、朝倉が扉の脇へと身を除ける。すると、みくるにとっては―――そしておそらく、長門にとっても―――見知らぬ、二人の人物が、SOS団の部室内に足を踏み入れてきた。
「失礼します」
「……ウス」
現れたのは……まず、小柄な、みくるほどの体躯の、帽子を目深にかぶった、学生服の少年。
続いて、小柄な少年の斜め後ろに。ほとんど色素の残っていない、脱色しきられた短髪が印象的な、学生服を肩にかけた、大柄な少年。
……一瞬の間を置いたあと。先立って現れた小柄な少年が、室内に存在した、長門とみくるの視線を一挙に浴び、二人の顔を注意深く見比べた後、ゆっくりと口を開いた。
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