過去ログ - キョン「ペルソナァッ!」 クマ「ザ・ゴールデンクマ!」
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47:名無しNIPPER[saga]
2015/01/07(水) 18:49:59.70 ID:CL7Y8+DEo
ようやく現状を把握できてきたみくるが、どう説明をすれば良いかと、思考を巡らせ始めた時、

「あなたの言う時空の歪が発生した原因は不明。その時空の歪によって、あなたたちの知る世界は、現在、涼宮ハルヒという存在が発生させている、局地的な異空間の内部へとリンクしている」

……と、身も蓋もなく、ありのままの真実を、長門有希が口走った。

「現在、その異空間内で有効な力を持つものが、涼宮ハルヒが空間を発生させた原因を究明し、除去するため、空間内で行動している。あなたの言う、連絡の途絶えた数名のものたちも、同空間内に逗留していると思われる」

念仏のような長門の説明を受け、銀は少し、考えるように、帽子の鍔を指で弄った。

「……その空間と、僕らの知るテレビの世界とがリンクした原因は?」

「原因は不明と先に述べた。ただ、推測は可能。時空の歪に巻き込まれたものたちは、涼宮ハルヒの創り出した異空間内にて有効な力と極めて近い能力を持っていたため、互いの波長が重なり合い、リンクするに至ったものと思われる」

「……その、有効な力というのは」

その次に発せられる単語は、みくるにも予想できた。

「『ペルソナ』と総称される能力のことと考えて良いでしょうか」

「そう」

……しばし、沈黙が訪れた。
長門との会話を経て、白鐘は何らかの手応えを感じたのか、顎に指を当てて、何かを考えている。
一方、長門は、視線を白鐘に向けたまま、沈黙。

「涼宮ハルヒさんが空間を『創り出した』というのは、言葉通りに受け取っていいのでしょうか」

「そう。涼宮ハルヒの持つ能力のうちの一つ。この世界に近接した次元上に、現実と酷似した、閉鎖空間と呼ばれる異空間を作り出す能力。しかし、現在発生している閉鎖空間は、通常彼女が発生させるものとは異なる性質を持っており、内部へ侵入することは、非常に限定的な方法でしか成功していない」


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