過去ログ - キョン「ペルソナァッ!」 クマ「ザ・ゴールデンクマ!」
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48:名無しNIPPER[saga]
2015/01/07(水) 18:51:09.73 ID:CL7Y8+DEo

「ついでに、内部の様子を探ることも難しくて、閉鎖空間内で何が起きているのか、私たちにも完全には把握できていないの。わかってるのは、閉鎖空間の中に、『SOS団団員その一』と、その他に、数人の闖入者がいるらしいということ。多分、その闖入者が、あなたの仲間たちなんじゃないかしら。そして、閉鎖空間の大きさが、大体この街と同じくらいの規模だっていうことだけ」

長門の言葉を、朝倉が引き継ぐ。白鐘は、やはり黙ったまま、二人の述べた言葉を元に、何やら推理でも働かせているようだった。

「……涼宮ハルヒさんについては、『キョンくん』という方の所属する、『SOS団』の団長であるいうことで、我々もいくらか調査させていただきました」

十数秒ほど沈黙が続いただろうか。はじめに口を開いたのは、白鐘だった。

「と、言っても、僕らの得た情報は、涼宮ハルヒという人物の人柄や、これまでに彼女と、皆さんの行ってきた活動の内容の一部などです。いずれも、今回の事件との関連性は無いと考えていましたが……」

そこまで話したあと、帽子の鍔をくい、と上げながら、白鐘は長門を見た。

「あなたが言うように、涼宮ハルヒさんの創り出したという空間内に、僕らの仲間が留まらされているとするなら。僕らもその空間の発生源の究明、除去に力を貸さなければなりませんね。しかし……」

再び、顎に指を当てる白鐘。癖なのだろうか?

「別次元に、異空間を作り出す能力……有り得ないことだとは思いません。僕らは、ペルソナ能力という特殊能力を持っていますし、別世界という概念にも馴染みがありますから。しかし、たった一人の人間が、街一つほどもの大きさの空間を発生させ、こうも長く持続しているとは……」

「涼宮さんが、いったい何者なのか。って訊きたそうね」

口を開いたのは、朝倉だった。ドアの脇から、主を失った団長席へと歩みを進め、回転する椅子の上に腰を下ろす朝倉。

「とりあえず、あなたたちも座ったら? 一から十まで説明するのは面倒だから、重要なところだけかいつまんで説明するわ」

そう言って、朝倉涼子は語り始めた。



………



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