過去ログ - キョン「ペルソナァッ!」 クマ「ザ・ゴールデンクマ!」
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52:名無しNIPPER[saga]
2015/01/07(水) 18:55:00.21 ID:CL7Y8+DEo

「それじゃ行くわよ……『ベアトリーチェ』」

朝倉が、改めてペルソナを召喚し、青い光が増幅する。

「―――」

長門が、早口で何かを呟く。その直後、キイン。と、高い音が室内に響き渡り、朝倉が閉じていた目を開いた。

「見つけたわ……この位相ね。古泉くんの言っていた通り、かなり大規模だわ」

やがて、照準とやらを合わせ終えたらしい朝倉が、そう口にした。

「ベアトリーチェの精神力を、閉鎖空間のある位相に集中させるわ。朝比奈さんもそれに続いて」

朝倉の言葉に、みくるは目を閉じ、感覚を、朝倉のペルソナへと向ける。みくるのペルソナの黄金の手と、朝倉のペルソナの青い手とが重なり、指を絡ませる。
カミルラの手越しに、みくるの体に、朝倉の精神力の形が流れ込んでくる。その流れが、一点に向かって集中している……その軌道を、みくるは辿る。

「……見つけました……とても、大きな……空間、です。……閉鎖空間です」

みくるはゆっくりと目を開き、捉えたばかりの閉鎖空間の輪郭を伝い、空間中に、ペルソナのエネルギーを行き渡らせる。

「感じます……キョンくんと、古泉くん……それと、誰だかは分からないけど……一、二……五人の、知らない誰かが、閉鎖空間の中にいます」

「五人……おそらく、僕らの仲間でしょう」

「あーっと……花村センパイ、里中センパイ、天城センパイ……あと、りせと、クマ公か?」

白鐘と巽が、小声で言う。みくるは、さらに、ペルソナを研ぎ澄ませた。みくるの意識の先にぼんやりと浮かぶ閉鎖空間の中に、いくつかの、負のエネルギーの塊を見つけ出す。


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