過去ログ - キョン「ペルソナァッ!」 クマ「ザ・ゴールデンクマ!」
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64:名無しNIPPER[saga]
2015/01/07(水) 19:08:27.22 ID:CL7Y8+DEo

「ぐっ!」

背中に刃物を突き刺されたかのような、痛烈な感覚。しかし、それだけでは収まらない―――敵は、打ち捨てられたケルベロスに向かって、己の先端を、ハンマーのように叩きつけ始めたのだ。

「うげあっ!」

全身に衝撃が走り、たまらず、俺は後方に向かって吹き飛ぶ。
それも、一度ではない。亀頭は二度、三度と、ケルベロスの体をすり潰さんばかりに、幾度も突進を重ねてくる!!

「キョンくん!」

里中が、ペルソナを召喚する……が、魔王の周囲では、依然変わりなく炎の壁が燃え続けている。攻撃を遮る手段が、ない。
度重なるピストン運動(やかましい)の果てに、俺の意識が飛びかける―――せめて、誰か……『飛び道具』でも撃てる奴は、いないのか―――


「叫べ―――『ウェルギリウス』!」


薄れ始めた意識の隅で。背後に、そんな声を聞いたような気がした。―――次の瞬間。

ドォォン。

爆発のような音とともに、俺の体にのしかかり続けていた強大な重量が、ふっと軽くなる。飛びかけた意識が、現実に戻される……
視界の中では、先程まで、ケルベロスに、終わりのなき突進運動を繰り返していたご立派様が、わずかに後方へ吹き飛んでいる。
今、攻撃を放ったのは、誰だ―――?

「ご無事で、なによりです」

……後方へと倒れかけた俺の背中を支えた、そいつが、いつも通りの緩い声で、そう囁いた。


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