192: ◆/5u1xsuUH.
2015/04/23(木) 22:56:08.93 ID:ciDAKPAlo
「神主さん」
「え?」
193: ◆/5u1xsuUH.
2015/04/23(木) 22:56:34.55 ID:ciDAKPAlo
「それでどうかしたのかね?」
「ああ、はい。片付け終わりましたし、何か他にすることはあるかなと」
194: ◆/5u1xsuUH.
2015/04/23(木) 22:57:01.98 ID:ciDAKPAlo
「すまないね。私もちょっと用事があるから外させてもらうよ」
「いえ、お引き留めしてすみませんでした」
195: ◆/5u1xsuUH.
2015/04/23(木) 22:57:28.15 ID:ciDAKPAlo
「おい、あんた」
「ん?」
196: ◆/5u1xsuUH.
2015/04/23(木) 22:57:54.40 ID:ciDAKPAlo
「あんたいつまでそうしているつもりだ?」
「?」
197: ◆/5u1xsuUH.
2015/04/23(木) 22:58:20.49 ID:ciDAKPAlo
「ほんとだ……」
「だから言っただろ。いつまでそうしているつもりだって」
198: ◆/5u1xsuUH.
2015/04/23(木) 22:58:46.71 ID:ciDAKPAlo
そう言って私は帰路につく。
実家に着くと両親は暖かく私を迎えてくれた。
こんなぶっきらぼうな私を受け入れてくれる数少ない人たち。
199: ◆/5u1xsuUH.
2015/04/23(木) 22:59:14.17 ID:ciDAKPAlo
私は毎日のようにあの神社へと向かった。
まだまだ寒い時期だ。朝早くから向かうのは少々大変だったが、
あの子たちに会えるのだと思えばそれも苦ではなかった。
200: ◆/5u1xsuUH.
2015/04/23(木) 22:59:40.61 ID:ciDAKPAlo
「そうだな……『陽子』でどうだ?」
「いいけど……弥栄くんに下の名前教えたことあったかしら?」
201: ◆/5u1xsuUH.
2015/04/23(木) 23:00:09.67 ID:ciDAKPAlo
「おま……陽子さんは毎日ここにきてるがそんなに暇なのか?」
「私は大学生だからね。今はちょうど長期休暇なのよ」
202: ◆/5u1xsuUH.
2015/04/23(木) 23:00:35.76 ID:ciDAKPAlo
何かはぐらかされたような気がするが、
彼の雰囲気が「これ以上深く聞くな」とこちらに警告しているように感じたので、
私もそれ以上は聞こうとしなかった。
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