過去ログ - 女勇者「私の死を望む世界」
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86: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2015/01/10(土) 20:02:11.53 ID:n6XkU/tv0
暗黒騎士が勇者を愛していたか――それは暗黒騎士自身、わかっていなかった。
それでも勇者を伴侶にした日から、暗黒騎士は幼馴染を思い出さないようにしてきた。
これも同情かもしれない。だが少なくとも、勇者は魔物達から虐げられずに過ごせている。

少し時が経ち、2人の間に子ができた。

勇者「男の子なら、貴方に似ればいいですね」

暗黒騎士「どうだかな」

幸せを感じてはいた。

暗黒騎士「守るべきものが増えたな。それに、お前を必要とする存在も」

勇者「はい…そうですね」

自分は勇者を救うことができた――かつての卑屈さのない笑顔を浮かべた勇者を見て、暗黒騎士も安心したように笑った。

子ができた影響か、魔王軍の人間への侵略は一旦止まった。
それでも今までの攻撃によってダメージを受けていた人間達に、魔王軍を攻めきる力はなかった。
ともかくそれから魔王軍にとっては、平和な年月が流れた。


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