過去ログ - 夕立「恋情は見返りを――」提督「求めない」
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661: ◆2pHIc08LV13v[saga]
2016/07/10(日) 09:31:25.44 ID:3Apg0mIp0

響「どういうことだい……?」

提督「俺は、逸脱していた……。誰よりも、与えられた規約に忠実だった。ゆえに、到達し、破綻した」

提督「その極北に、最果てに、行き着いた……」

提督「響」

提督「君の脳にも、俺の脳にも、ある規約が深く根を張っている」

提督「夕立は、それに気づいていたのかもしれないが……」

提督「俺たちの行動は、倫理は、自明に与えられているんだ、響」

響「倫理……」

提督「そう、“人類のために利益を最大化する”という、倫理が」

響「!」

提督「俺は、君を過酷な道に突き落とす」

提督「いや、突き落とすまでもないかもしれない。皆、既に落ちていた。そしてそこからは抜け出せない」

提督「君も、俺も、造られた存在だ」

提督「どうだ? 得心するか?」

響「…………そう、だね。それもそうかもしれない……」

響「思えば、私の“考え”は、それほど私の記憶と結びついていなかったかもしれない」

響「“敵と戦う”という行動原理だけが一貫していて、倫理は後から賦与されたということかな……」

提督「ああ……。だから、君は、君の気持ちに逆らえない。それは元々、君のものではない」

提督「だけど…………、それは間違いなく、君のものだ。そしてそれを、いつまでも誇っていてほしい」

響「それは、なぜ……?」



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