過去ログ - 夕立「恋情は見返りを――」提督「求めない」
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662: ◆2pHIc08LV13v[saga]
2016/07/10(日) 09:33:36.79 ID:3Apg0mIp0

提督「今の俺には、わかる。俺だから、俺にしかわからないことだが……。それは間違いなく、尊いものだ」

提督「だから、君に託す」

響「ちょっと待ってくれ司令官! その話が真実なら、あなたは…………、あなたも、同じものを持っているはずで……」

提督「そうだな……。そのはずなんだが、俺には無理だったんだ」

提督「俺はそこで措定されていた原理を、現実に最大化してしまえる存在だった。それじゃあ駄目なんだよ」

提督「目指される位置は、場所として確保されていなければならない」

提督「そこを踏み越えては、何も残らない。すべて消え失せるしかない」

提督「それを識った」

響「…………何を視たんだい……?」

提督「何も」

提督「だけど、それを予感して、それでも尚、倫理が俺の裡にあるとしたら……」

提督「俺の全存在を懸けて、彼女を、助けたい」

提督「それだけだ」

響「司令官…………」

提督「響、非情と思うかもしれないが、以前の俺なら、夕立と自分の命を天秤にかけて、完全な意味で夕立を助けようとすることは、できなかったと思う」

響「……今なら、わかるよ…………。もしそんなことがあれば、私も、最終的には司令官の命を選ぶと思う……」

提督「だけど、今は違う」

提督「そして今から、それをやるよ」

響「死ぬ気なの……?」

響「一体……何をする気?」



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