過去ログ - 千早「どうぞ歌ってくださいと、話しかけてきた」
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◆WOrY9N/cxs
[sage saga]
2015/01/12(月) 02:24:04.77 ID:r0J+Luue0
「すみません、プロデューサー。あれ以来、自分でも涙が止められなくなってしまって……」
涸れるまで泣いて、止んだかと思ったらまた泣き出して……美希を見てまた泣いて、途中、喉が涸れるといけないから水を飲んで、また泣いた。
それから、スタジオの面々を紹介してくれた。
どこかサロンを思わせるスタジオ内は柔らかな風格を漂わせていて、千早でさえ小さな子供のように見えてくる。
「ポール。素晴らしいピアニストなんです」
最後に握手を交わした彼は、俺の二つ年下だった。
伊織や貴音に通じる悠然と張った肩肘、金の糸で編んだような指先、平均年齢が40を超えるサロンでもまた別格と言える雰囲気をもっている。
「あなたのことはいつも聞かされています」
「千早からですか? 随分と話が膨らんでいるようですけど」
「えぇ、ジョン・レノンでも来るのかと思っていました」
「それは申し訳ない」
「いいえ、彼女が信頼するに足る人だということは、一目見てわかりました」
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