過去ログ - 半魔「どうして僕は、人間じゃないのかな」
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6: ◆ogbr65IgNI[saga]
2015/01/13(火) 20:57:52.38 ID:G7/I6QrUo
半魔「……」


前方に人影を見て、彼は足を止めた。

人影は三人の少年で、半魔よりは少し年上だ。

道をふさぐようにそこに立ち、半魔が近づいてくるのを待っている。

彼はしばし逡巡していたが、やがて溜息を一つ吐くと、諦めたように足取り重く歩き出した。


少年A「おい、化けモン。また村長の家で草むしりか?」


半魔がやってくると、真ん中の大将格の少年が待ちかねたように問うてきた。

これから行うことが嬉しくて堪らないとばかりに、にやけ顔を隠そうともしない。


半魔「……」


半魔は答えなかったが、少年は気にする風もなく続ける。


少年A「まあ仕方ないよな。親父の方の化けモンは死んじまったんだからな」

少年A「おまけに役立たずのお袋まで抱えてるとくりゃぁ、お前が働くしかねえもんなあ!」


もう何度聞いたか分からない台詞だ。


少年B「へっへっへっへ!」


傍らの大柄な少年が大声で笑うが、残る一人は渋い顔をしている。

明らかにこの「儀式」に乗り気ではない様子だ。



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