過去ログ - 紬「真夜中のいちご」
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30:名無しNIPPER[saga]
2015/01/14(水) 21:18:52.68 ID:sdjP5j9j0

ようやく部室の前まで戻ってきた。

「ムギ…ありがとな。助かったよ。ホントに」

「ううん。わたしの方こそ。散歩に付き合ってくれてたのしかったよ」

「じゃあ…もう寝ようか。明日も早いし」

「………そうね」

握り合った手と手が、すっと離れて、澪ちゃんは左手でノブを掴んだ。

ケータイのフォトライトを消して、
ゆっくりと静かに扉を開けて部室に入る。
みんな、さっきまでと変わらずに気持ちよさそうに寝息を立てていた。

梓ちゃんにぴったりと寄り添うようにくっついて、唯ちゃんが眠っている。

自分で自分の気持ちをきちんとわかっていること。
それをちゃんと形に出せること。
それは誰にでも簡単にできることじゃない。

わたしたちは「おやすみなさい」を小声で交わし合い、寝袋に入った。



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