39:名無しNIPPER[saga]
2015/01/14(水) 21:25:19.73 ID:sdjP5j9j0
「吐き気とか…ないか?薬買ってこようか?」
「大丈夫…ありがとう。心配しないで」
澪ちゃんが心配そうにわたしの顔をのぞき込んでいる。
わたしが本当に酔いつぶれたと思ってるんだ。
ちょっと寝てたくらいなのに。
「…そういえば唯ちゃんたちは?」
「梓もつぶれちゃってな。唯と律はその介抱。わたしはムギの担当」
「そっか。ごめんね。二次会…行けなくなっちゃったね」
「いいよ。わたし…こういうの苦手だし」
「じゃあむしろ、わたしに感謝してるくらい?」
「…そんな軽口言えるくらいなら、本当にもう大丈夫そうだな」
澪ちゃんは安心したように笑うと、左手でわたしの頭を撫でてくれた。
「…顔はまだ赤いな」
「…気のせいよ」
風が吹いて柳が揺れた。
すぐそこに小さな川が流れている。
歓楽街の賑やかなネオンの光が、川に映ってキラキラと輝いて綺麗。
今、何時なんだろう。
明るく賑やかな街が時間の感覚を麻痺させていた。
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