53:名無しNIPPER[saga]
2015/01/14(水) 21:34:35.57 ID:sdjP5j9j0
第3話「サムデイ イン ザ レイン」
瞼を開けば眩しい光と共に透き通ったブルーの青空が…なんてそんなわけはなくて、
むしろさっきよりも勢いを増した雨粒が、激しく窓を打ち付けている。
天気予報では曇りと言っていなかったっけ。
町をゆく人の中には鞄から折りたたみ傘を取り出している人もいたので、
予報が外れたのではなくて、きっとわたしの勘違い。
今日はもともと雨の降る日だったのかもしれない。
わたしは行きがけのコンビニで買ったビニール傘を片手にぶらつかせ、
3ヶ月前に潰れたラーメン屋の軒先で、しばらく雨が止むのを待ち続けた。
132Res/82.03 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。