86:名無しNIPPER[saga]
2015/01/14(水) 22:02:45.78 ID:sdjP5j9j0
眠り込んだ女の子を背におぶって、
白い息を吐きながら駅に向かう男の子。
ドタン、という音ともに男女のちいさな悲鳴が聞こえて振り返る。
わたしたちを追い越す手前で女の子の目が覚めてしまったせいか、
そのままふたり、ひっくり返って転んでいた。
転んだ拍子にこちらの方まで飛んできたのか、
わたしの足元に落ちているケータイを拾い、手渡した。
かわいらしいいちごのストラップがついていた。
ふたりはわたしたちを見て、恥ずかしそうに笑った。
わたしは笑顔をつくって声をかけた。「大丈夫ですか?頭打ったりしてませんか?」。
大丈夫、大丈夫、とリアクションをとると、ふたりはそそくさと駅へ歩いて行った。
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