過去ログ - 私のお姉ちゃん
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22:名無しNIPPER
2015/01/19(月) 07:46:24.44 ID:zTBZer9Y0
 研究の開始から2年後、私はクローンであるお姉ちゃん1号を作り上げた。だけどお姉ちゃん1号は、すぐに自我が保てなくなって、自殺した。約半日だった。

「ねぇ、妹ちゃん。私は、誰なの?ねぇねぇ!私は私だよね!私は私だよね!ねぇ!ねぇって!」

 自分の首にナイフを突きつけ、死んでいったお姉ちゃんの姿。血まみれで床に倒れ伏すお姉ちゃんの姿は今も目に焼き付いて離れない。
以下略



23:名無しNIPPER
2015/01/19(月) 07:48:21.77 ID:zTBZer9Y0
 その半年後、私はお姉ちゃん2号を開発した。今度は前回の失敗を踏まえて、自分をクローンだと認識させないようにした。

今度は結構上手くいった。というか前回がアホすぎた。クローンに自分がクローンで有る事を、認識させて良いはずが無い。色んなSFで言われている事だろう。

でも結局ダメだった。本物のお姉ちゃんの記憶を受け継いだせいで、その内記憶の辻褄が会わなくなったのだ。そして結局お姉ちゃん2号は自殺した。これは1ヶ月だった
以下略



24:名無しNIPPER
2015/01/19(月) 07:51:22.49 ID:zTBZer9Y0
 20号から現在のお姉ちゃんクローンは、1週間が寿命だ。そしてお姉ちゃんクローンが死んでから約2時間程度で、次のお姉ちゃんクローンを作れる。私は、この2時間程度――今の時間だ――お姉ちゃんが居ない事を耐えれば良いのだ。


お姉ちゃん47号から、おかしな事が起こりだした。それまではきっかり1週間で死んでいたお姉ちゃんクローンが、1週間たたずに、8時52分。つまりお姉ちゃんが死んだ時間に自我を崩壊させだしたのだ。

以下略



25:名無しNIPPER
2015/01/19(月) 07:53:16.86 ID:zTBZer9Y0
「9月20日12時お姉ちゃん423号活動開始」

お姉ちゃんクローンが動きだした。明日はお姉ちゃんの命日だ。



26:名無しNIPPER
2015/01/19(月) 07:53:59.38 ID:zTBZer9Y0
 ……それまでなにかを考えていた気がするけれど、記憶が無い。でもよくあることだ。よく分からないけれど、私はお姉ちゃんに言わなきゃいけない気がした。

「お姉ちゃん。産まれてきてくれてありがとう」

「ん?どしたの急に?」
以下略



27:名無しNIPPER
2015/01/19(月) 07:55:02.71 ID:zTBZer9Y0
センターの点数を報告するために学校に行ってきます。


28:名無しNIPPER[sage]
2015/01/19(月) 09:15:26.45 ID:ing0ACsQO
正直センター云々の話には興味がない


29:名無しNIPPER[sage]
2015/01/19(月) 16:51:22.84 ID:hf68hX8QO
みーまーみたいな感じだな
こういうのってなんていうんだろう


30:名無しNIPPER
2015/01/19(月) 23:23:47.20 ID:zTBZer9Y0
再開しますというか終わらせます……がその前に訂正

>>25
「9月20日12時お姉ちゃん423号活動開始」
ではなく
以下略



31:名無しNIPPER
2015/01/19(月) 23:27:24.54 ID:zTBZer9Y0
 1月18日。私はなぜか8時52分という、有給で久しぶりの休日をとったお姉ちゃんにとって、まだまだ寝ていていいはずの時間にも関わらず、お姉ちゃんを起こしに行かなければならない気がした。8時52分。胸騒ぎが止まらない。怖い。なんだか怖い。

 私がお姉ちゃんの部屋に行くと、ベッドには虚ろな顔をしたお姉ちゃんが座っていた。

「あぁ……」
以下略



32:名無しNIPPER
2015/01/19(月) 23:28:48.76 ID:zTBZer9Y0
 しかしそこで、お姉ちゃんは虚ろな顔をやめて私を強く抱きしめた。

「妹ちゃん………………もう、やめよう?」

「……え?」
以下略



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