31:名無しNIPPER
2015/01/19(月) 23:27:24.54 ID:zTBZer9Y0
1月18日。私はなぜか8時52分という、有給で久しぶりの休日をとったお姉ちゃんにとって、まだまだ寝ていていいはずの時間にも関わらず、お姉ちゃんを起こしに行かなければならない気がした。8時52分。胸騒ぎが止まらない。怖い。なんだか怖い。
私がお姉ちゃんの部屋に行くと、ベッドには虚ろな顔をしたお姉ちゃんが座っていた。
「あぁ……」
32:名無しNIPPER
2015/01/19(月) 23:28:48.76 ID:zTBZer9Y0
しかしそこで、お姉ちゃんは虚ろな顔をやめて私を強く抱きしめた。
「妹ちゃん………………もう、やめよう?」
「……え?」
33:名無しNIPPER
2015/01/19(月) 23:29:29.52 ID:zTBZer9Y0
一体このお姉ちゃんは何を言っているのだろうか。クローンだとかなんだとか。
34:名無しNIPPER
2015/01/19(月) 23:31:36.75 ID:zTBZer9Y0
「でも、きちんと介入出来なかったわ。精々がクローンの自我を崩壊させるだけ。
でも命日は力が少し強まった。でも1回目の命日じゃまだあまり何も出来なかった。2回目3回目4回目5回目も駄目。でも6回目の命日つまり今日、私はようやくきちんとクローンに介入出来た」
今日のお姉ちゃんは何かがおかしい。
35:名無しNIPPER
2015/01/19(月) 23:32:53.83 ID:zTBZer9Y0
お姉ちゃんは私を否定しない。だってお姉ちゃんは優しいもん。私のお姉ちゃんは優しくて、格好よくて、どこか抜けている所もあるけれど、とっても素敵な人だ。お姉ちゃんは、お姉ちゃんは、私のお姉ちゃんは‼私を否定しない!私のお姉ちゃんは優しいし、私のお姉ちゃんは素敵な人だし‼
お姉ちゃんらしきものが崩れる。私はナイフをもつ。あれ。もう持ってるや。[ピーーー]‼[ピーーー]‼死んじゃえ‼お前はお姉ちゃんなんかじゃない。お姉ちゃんはああああああ私のお姉ちゃんはああああああ‼[ピーーー]!お前なんか!お前なんか!お前なんか!
36:名無しNIPPER[saga]
2015/01/19(月) 23:33:57.63 ID:zTBZer9Y0
「妹…………ちゃん…………現実………………」 あ、死んだ?止まった。止まったよ?あー死んだ死んだ?死んだ?なんで?誰が?お姉ちゃん?お姉ちゃんが死んだ?なんで?いや嘘だ?嘘だ?嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ。
お姉ちゃんが、あの優しいお姉ちゃんが私のことをおいて、死ぬわけないんだもの。
お姉ちゃんが私を置いてくはずがない。お姉ちゃんは酷くない。お姉ちゃんは…………………………………………
37:名無しNIPPER[saga]
2015/01/19(月) 23:35:50.37 ID:zTBZer9Y0
「1月18日13時。お姉ちゃん424号活動開始」
やっぱり私のお姉ちゃんはこうでないと。
38:名無しNIPPER[saga]
2015/01/19(月) 23:39:22.90 ID:zTBZer9Y0
以上です。ご愛読ありがとうございました。1先生の次回作にご期待ください!
>>29
みーまーは好きです。というか入間人間が好きです。
39:名無しNIPPER[sage]
2015/01/19(月) 23:40:29.54 ID:6dBdWRR/0
乙、なかなかカルト的で良かった
でも、やっぱり幸せになって欲しかった
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