1:名無しNIPPER[saga]
2015/01/21(水) 23:15:59.60 ID:BXSaT6Ns0
オーキド「懐かしいのう……ウツギ君らと研究に明け暮れた日々が思い出されるようじゃ」
オーキド「だがワシはこのわざマシンの開発段階で、死んでも償いきれぬ過ちを犯してしまった」
彼はオーキド博士。言わずと知れたポケモン博士であり、数々のテレビ番組にもレギュラーとして出演している。
彼の功績は主に2つ。「ポケモン図鑑」の開発と、「わざマシン」の実用化である。
だが、そんな彼にも失敗があった。
オーキド「わざマシン00か……」
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2:名無しNIPPER[saga]
2015/01/21(水) 23:16:43.06 ID:BXSaT6Ns0
オーキド「わざマシン00:しねしねこうせん…」
オーキド「最初は、ほんの好奇心から始まったことじゃった」
3:名無しNIPPER[saga]
2015/01/21(水) 23:17:21.86 ID:BXSaT6Ns0
オーキド『ポケモンに「人間の感情」を植え付けたら、どうなるのか……』
ウツギ『……人間の?ですが、ポケモンは「人間の言葉のニュアンス」を理解できますし、我々と同様に、泣き、笑い、怒りますよ』
オーキド『やはり気づいておらんかったか……』
4:名無しNIPPER[saga]
2015/01/21(水) 23:18:24.62 ID:BXSaT6Ns0
ガチャっ
オーキド「おや、どうしたのじゃ?」
5:名無しNIPPER[saga]
2015/01/21(水) 23:19:15.01 ID:BXSaT6Ns0
研究用の薬瓶がずらりと並んだ戸棚から、目的の風邪薬を取る。
オーキド「ほら、この飲み薬じゃ。一日2回、食事の後にコップ一杯ほど飲ませれば、4、5日で治るわい」
6:名無しNIPPER[saga]
2015/01/21(水) 23:20:24.73 ID:BXSaT6Ns0
オーキド「…………」
しばらく、オーキドは扉の前から立ち去れずにいた。
オーキド「ワシには、感謝される筋合いなど……」
7:名無しNIPPER[saga]
2015/01/21(水) 23:22:47.45 ID:BXSaT6Ns0
ウツギ『じ、「自殺願望」……ですか?ですがっ』
オーキド『まあワシの話を最後まで聞かんか。よいか、あらゆる生物の根底には「種族の繁栄」という目的がある!』
ウツギ『ええ、そうしないと、種が続いていきませんからね。』
8:名無しNIPPER[saga]
2015/01/21(水) 23:24:04.72 ID:BXSaT6Ns0
9:名無しNIPPER[saga]
2015/01/21(水) 23:24:54.90 ID:BXSaT6Ns0
オーキド『……よし。完成じゃ』
こうして彼は、うずたかく積み上がるポケモンの中、憎むべき悪魔を自ら生み出してしまった。
10:名無しNIPPER[saga]
2015/01/21(水) 23:27:14.17 ID:BXSaT6Ns0
サトシ「いやー、腹減ったなー!タケシ、ご飯にしようぜ!!」
タケシ「そうだな。あの木の辺がいいんじゃないか?」
カスミ「さんせーいっ!トゲピー、お昼ご飯だって!」
11:名無しNIPPER[saga]
2015/01/21(水) 23:27:47.64 ID:BXSaT6Ns0
サトシ「うんっめぇえ!やっぱりタケシのポケモンカレーは、最高だぜ!」
ピカチュウ「ピッピカチュ!」
タケシ「そうかそうか。ま、今日はレトルトなんだけどな」
12:名無しNIPPER[saga]
2015/01/21(水) 23:28:50.03 ID:BXSaT6Ns0
コジロウ「ん、電話だな」
《大切なのはっ、明日のためのっ、ごぉーはんで》ピッ
コジロウ「はい、もしもし……ボス?!どうも、ご無沙汰しております!……はい、はい……」
13:名無しNIPPER[saga]
2015/01/21(水) 23:29:29.00 ID:BXSaT6Ns0
「「?!」」
二人の間に、一気に緊張が走る。
コジロウ「二人とも分かってるな?あの悪魔の遺産……いや、神の恵みと呼ぶべきか。わざマシン00……「しねしねこうせん」だ」
14:名無しNIPPER[sage]
2015/01/22(木) 12:23:15.35 ID:VOLaOUq4O
何このスレ面白い
期待
15:名無しNIPPER
2015/01/22(木) 14:37:47.90 ID:1bdY9ibe0
支援
16:名無しNIPPER[sage]
2015/01/22(木) 15:54:02.01 ID:O/KyfIQyo
興味深い
17:名無しNIPPER[saga]
2015/01/22(木) 17:19:27.98 ID:VcJm7Fmk0
支援ありがとうございます。
続きやります
18:名無しNIPPER[saga]
2015/01/22(木) 17:20:02.46 ID:VcJm7Fmk0
タケシ「ところでサトシ、次はどこ行くんだ?」
サトシ「どこでもいいぜ、タケシが決めてくれ!俺たちは、ポケモンバトルができたらそれでいーんだ。なっ、ピカチュウ?」
ピカチュウ「ペペカチュ」
19:名無しNIPPER[saga]
2015/01/22(木) 17:20:37.98 ID:VcJm7Fmk0
一方そのころ、オーキド博士のポケモン研究所では――――
オーキド「いいぞっ!ママさんのパルシェン、まるでゴクリンのマルノームじゃ!!」
20:名無しNIPPER[saga]
2015/01/22(木) 17:21:05.13 ID:VcJm7Fmk0
いや――――――
オーキド「っ?!」
21:名無しNIPPER[saga]
2015/01/22(木) 17:21:33.53 ID:VcJm7Fmk0
オーキド博士は、声の正体を知っていた。
それはポケモンの声。自分が今まで殺めてきた、数え切れないほどのそれだ。
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