24:名無しNIPPER[saga]
2015/01/23(金) 21:36:39.28 ID:bWGpac4so
「私も、まゆちゃんと同じくらい、実は自信が無いから」
楓さんが優しく微笑みながら、そんなことを言う。
25:名無しNIPPER[saga]
2015/01/23(金) 21:37:30.78 ID:bWGpac4so
だから、まゆはそれをはっきりと否定した。
それは嘘偽りのない、本心からの言葉だった。
26:名無しNIPPER[saga]
2015/01/23(金) 21:38:35.12 ID:bWGpac4so
――きっと、楓さんは本気で言っているのだろう。
慰めでもなく、心から。当時のまゆと同じように。
27:名無しNIPPER[saga]
2015/01/23(金) 21:39:31.87 ID:bWGpac4so
そんなまゆの内心を見抜いたのだろうか。
楓さんは困ったように笑って。
28:名無しNIPPER[saga]
2015/01/23(金) 21:40:11.01 ID:bWGpac4so
「大事なのは、他の人がどう思うかじゃなくて。自分と、相手がどう思うかでしょう?」
「それは、そうかもしれません。でも……」
29:名無しNIPPER[saga]
2015/01/23(金) 21:41:17.74 ID:bWGpac4so
「えっ?」
心に痛みを覚えながら問い掛けた、まゆの言葉に対して。
30:名無しNIPPER[saga]
2015/01/23(金) 21:42:00.08 ID:bWGpac4so
「ふふっ、やっぱりまゆちゃんは、変に私を意識しちゃってる」
「……どういうことでしょう?」
31:名無しNIPPER[saga]
2015/01/23(金) 21:43:53.06 ID:bWGpac4so
「それにね、私……思うんだけど」
楓さんが再び口を開く。
32:名無しNIPPER[saga]
2015/01/23(金) 21:44:21.92 ID:bWGpac4so
「正確に言えば、笑顔に対する一目惚れね」
「……笑顔への、一目惚れ?」
33:名無しNIPPER[saga]
2015/01/23(金) 21:45:02.51 ID:bWGpac4so
「だから、思うの。それこそ、これまでプロデューサーが見たことないような、
最高の笑顔を見せれば、案外ころっと私達に恋しちゃうかも、なんて」
34:名無しNIPPER[saga]
2015/01/23(金) 21:46:13.09 ID:bWGpac4so
ある日のこと。なんとなく、いつもと様子が違う気がして。
まゆが上目遣いで「どうかしましたかぁ?」って訊ねてみれば。
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