過去ログ - 少年「『大丈夫だ、もう心配ないぞ。お前は生きていい』だっけ」
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5:名無しNIPPER
2015/01/27(火) 00:04:18.44 ID:XsMo6ytGO
少年「どうしたの?」

「なんかね、わかんないけどね、同じクラスの子がねっ」


 取り留めのなく、まとまりのないクラスメイトの言葉を要約すると。
 クラスメイトの一人が、昨日の夜から帰っていないらしいとの事だった。


少年「それは恐いね」

「だねー。へんなおとなについていっちゃったんじゃないかな〜」


 そう心配そうに───していないクラスメイトに、僕はそうだねと答えた。
 当たり前だ、今目の前に居るクラスメイトと存在の消えたクラスメイトには交友がないのだから。

 ただ単に、目の前の彼女は人が居なくなったという恐怖に怯えているだけだ。

 時と場合が違っていれば、その条件は自分自身に当てはまっていたのかも知れないという恐怖に

 そしてそれは、人の心を深く動かす力にもなっている。

 答えを表すように現在の教室にいる人間全員が同じ話で持ちきりだった。

 恐怖は人を動かし闇へとつながり、そして残酷さへと終わりを告げる。
 淡々と平凡な日常は過ぎていく。だがその流れに反した恐怖は面白さを生み出す。


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