過去ログ - 友奈「お題をもらって大体1レスのSSをゆったり書いてく」
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172: ◆2DegdJBwqI[saga]
2015/02/04(水) 20:50:36.37 ID:+PItfq2Do

 時々、うつらうつらし始める。
一昨日から今日まで、家と外どちらも使って、かなりハードなトレーニングを自分に課していたからだ。

 そんなこんなで、東郷が私のマッサージを始めてから、結構な時間がかれこれ経過した気がしてきた。
東郷はかなり頑張っている。まるで指先から、一所懸命さが一触り一触り伝わってくるようなマッサージだ。

 慣れない人間に、この運動は中々疲れるんじゃないか? と思ったが、東郷が根をあげるそぶりはない。
多分、自らの体重をうまく使っているのだろう。 

 目を閉じて、ずっと力を抜いていると、眠気は激しくなるばかりだ。
あと、もうちょっとで、すやすや寝られそうですらある。

 そのとき、突然、東郷が私の背中に全身を乗っけてきた。豊満な彼女の胸が、私の背中にあたる。
正直、東郷の服の上からであっても、生き物としてはおよそ未知の感触、という形容がふさわしいと思った。

 びっくりして、ちょっと大きな声が、私の口から飛び出した。

「ひゃっ!」
「……ドキドキした?」

 東郷が悪戯っぽく言った。

 ひょっとすると最初から、私が油断する瞬間を待ち、身体を密着させてくる腹積もりだったのかもしれない。
人がうとうとし始めたところを狙うとは、私の知る東郷らしからぬ茶目っ気だが、それにしても意地が悪い。

 背中に東郷が乗っかっているが、重いという実感はほとんどなかった。
膝立ちをして、体重をかけないよう彼女がとりはからっているのだろう。
東郷の両手が、私の両腕にそれぞれ伸びて、依然マッサージを続けている。

 だいぶ無茶な形である気がするので、続けるつもりなら、普通の体勢に戻ってやって欲しい。
背中に東郷がくっついていると、どうしても身体が緊張してしまって、マッサージが十分楽しめないというのも理由としてある。

 私の気持ちを知ってか知らずか、東郷が、またまた、私の耳元で囁いた。


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