過去ログ - 灼「あっちが変」豊音「こっちが変」
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1: ◆CVF0ZO0wUo[saga]
2015/01/28(水) 19:59:22.26 ID:MJO3ZfqGo
地の文ありの阿知賀SS
豊白の会話のみの宮守SSを二作投下

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2: ◆CVF0ZO0wUo[saga]
2015/01/28(水) 20:01:31.93 ID:MJO3ZfqGo


灼「あっちが変」


以下略



3: ◆CVF0ZO0wUo[saga]
2015/01/28(水) 20:02:18.61 ID:MJO3ZfqGo

 私と玄は並んで窓辺に立ち、外の降雪を眺めていた。

玄「よく降るね〜、ぼた雪だ」

以下略



4: ◆CVF0ZO0wUo[saga]
2015/01/28(水) 20:03:08.47 ID:MJO3ZfqGo

灼「参ったね。今日は練習時間そんなに取れないかも……」

玄「どうして――って、そうか、雪のことだね」

以下略



5: ◆CVF0ZO0wUo[saga]
2015/01/28(水) 20:03:59.12 ID:MJO3ZfqGo

 最初の頃よりは気安く付き合えるようになったと思うけれど、やはり子供の頃から付き合いのある玄と違って、穏乃、憧のことはまだ知らないことのほうが多い。

 多少接点のあった宥さんにしても話すようになったのは久しぶりで、よくわからないというのが本音だった。

以下略



6: ◆CVF0ZO0wUo[saga]
2015/01/28(水) 20:04:41.93 ID:MJO3ZfqGo
 
 私が四人の輪に入りきれず、ひとりで黙っていると、要らぬ気を遣って寄って来るのが玄だ。

 今の会話からも、私の感傷に勘付かれてしまったのではないかと勝手に焦っていた。

以下略



7: ◆CVF0ZO0wUo[saga]
2015/01/28(水) 20:05:17.03 ID:MJO3ZfqGo

灼「……」

玄「……」

以下略



8: ◆CVF0ZO0wUo[saga]
2015/01/28(水) 20:05:51.52 ID:MJO3ZfqGo

玄「そう? 私も大したことじゃないんだけど……」 
 
 私の手を見て、玄は言う。

以下略



9: ◆CVF0ZO0wUo[saga]
2015/01/28(水) 20:06:27.37 ID:MJO3ZfqGo

玄「ありゃりゃ。ストーブ温まったら乾かさないとね」

灼「うん」

以下略



10: ◆CVF0ZO0wUo[saga]
2015/01/28(水) 20:07:02.38 ID:MJO3ZfqGo

玄「やっぱり冷え性なんだよ、灼ちゃん。辛くないの?」

灼「大丈夫。こんなのいつものことだし。牌がツモれないほどじゃないし」

以下略



11: ◆CVF0ZO0wUo[saga]
2015/01/28(水) 20:07:51.20 ID:MJO3ZfqGo

玄「そんなこと言わないで。遠慮しなくてもいいんだよ」

 
 言いながら、なぜかコートを脱ぐ玄。
以下略



12: ◆CVF0ZO0wUo[saga]
2015/01/28(水) 20:08:26.86 ID:MJO3ZfqGo


玄「ささ、座って灼ちゃん」

灼「……うん」
以下略



13: ◆CVF0ZO0wUo[saga]
2015/01/28(水) 20:09:05.92 ID:MJO3ZfqGo
 
 一番上のボタンはそのままに、二番目と、三番目のボタンをぷつぷつと外した。


 ブラウスの合わせ目を、がばりと開く玄。
以下略



14: ◆CVF0ZO0wUo[saga]
2015/01/28(水) 20:09:35.43 ID:MJO3ZfqGo

 玄の谷間は暖かかった。

 その暖かさで、私は玄の行動の意味を理解した。

以下略



15: ◆CVF0ZO0wUo[saga]
2015/01/28(水) 20:10:20.37 ID:MJO3ZfqGo

灼「いきなりなんてこと――」

玄「あ、灼ちゃんそっちの手も入れないとね」

以下略



16: ◆CVF0ZO0wUo[saga]
2015/01/28(水) 20:10:50.82 ID:MJO3ZfqGo


 一気に全身が熱くなる。

 友達にいきなり破廉恥行為を働かれた羞恥――もちろんそれもある。
以下略



17: ◆CVF0ZO0wUo[saga]
2015/01/28(水) 20:11:27.98 ID:MJO3ZfqGo


玄「んしょ、んしょ……は、ふ……ふぅ」

灼「……!」
以下略



18: ◆CVF0ZO0wUo[saga]
2015/01/28(水) 20:12:23.59 ID:MJO3ZfqGo

灼「……!」

 信じられない光景だった。

以下略



19: ◆CVF0ZO0wUo[saga]
2015/01/28(水) 20:12:54.38 ID:MJO3ZfqGo

灼「き、気持ち良いってなに! て、ててて手を温めてただけなのに! 気持ち良いって問いかけはおかしい!」

玄「へ? なんで? 灼ちゃんの手、温かくなってきたから、気持ちいいかなって。そういうつもりだったんだけど……」

以下略



20: ◆CVF0ZO0wUo[saga]
2015/01/28(水) 20:13:26.33 ID:MJO3ZfqGo

灼「どこがって……! 全部変だよ! 普通おもちで手を温めたりしない!」

玄「ええ? でも、私、子供のころからやってるよ? お母さんが生きてた頃は私もお姉ちゃんもよくやってもらってたし、おもちが大きくなってきてからはお姉ちゃんによくやってあげるようになったし……」

以下略



21: ◆CVF0ZO0wUo[saga]
2015/01/28(水) 20:13:57.60 ID:MJO3ZfqGo

 言いようのない憤りが湧いてくる。

 憤り。はっきり怒りと言っていい。私は玄に対して、怒っている。

以下略



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