7: ◆00ZRE1DaEk
2015/02/01(日) 22:07:26.45 ID:Yw6s2/2YO
「まぁ、俺が落ち着かなければ秘書艦としてはダメだろ」
「千歳お姉なら落ち着くんだ」
千歳。私がここに勤めてから今に至るまで何度助けてもらったことか。
もはや私の片腕と言っても過言ではない。少なくとも私は彼女を相棒のように思っていた。
「……ふーん」
「なんだ?」
「いや〜なんでもないですよ?私から千歳お姉をかっさらった提督さん」
何やら刺々しい物言いだ。
「そんなつもりは無いんだがな……」
むしろかっさらわれたのは俺の心と言うか何と言うか……
勿論そんなことは口が割けても言えやしない。
「……提督お兄」
……ん?
「……お、おい待て!今なんて言った!?」
立ち上がるも千代田はすでに扉に手を掛けている。
「何にも言ってませんよ〜。千歳お姉がいないなら私は出ていきますね」
そう言い残して千代田は出ていった。
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