過去ログ - モバP「二兎追い人の栞」
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6:名無しNIPPER[sage]
2015/02/02(月) 05:50:18.52 ID:fo/KX1TU0
カウントダウンの2番目かな? 期待


7:名無しNIPPER[sege]
2015/02/02(月) 06:27:09.63 ID:bb8C+nNQ0
ついに来たのか

期待


8:名無しNIPPER[sage]
2015/02/02(月) 07:09:06.45 ID:ieoYd3ZdO
ついに来た!
期待期待


9:名無しNIPPER[sage]
2015/02/02(月) 07:12:47.46 ID:/2YCu7Kl0
二という数字と読みごたえある文から察した
文香で書いてもらえるとか期待しかない


10:名無しNIPPER[sage]
2015/02/02(月) 16:02:04.19 ID:NUIHyBXD0
待ってたぞ
やはり二兎を追ったPだったか


11: ◆m03zzdT6fs[saga]
2015/02/08(日) 08:50:48.27 ID:RKgN37bdo
□ ―― □ ―― □


『うぅ、寒ぃなあ……』

以下略



12: ◆m03zzdT6fs[saga]
2015/02/08(日) 08:51:51.59 ID:RKgN37bdo
『新着は……なし、か?』

 少し首を傾げながら一人、ノートパソコンの画面とにらめっこする。たぶん、仕事のメールが来てるはずなんだけど。やがて、少しして思い出したように顔を上げた。

(ああ、そういえばスマホの方に送られる時もあったっけ)
以下略



13: ◆m03zzdT6fs[saga]
2015/02/08(日) 08:54:46.36 ID:RKgN37bdo
(あっ、そういえばケトル……)

 と、火にかけていたケトルの事を思い出す。幸い、ちょうどいいくらいに沸騰していて、空焚きとかはなかった。

 手早くインスタントコーヒーの粉をカップに入れて、お湯を注ぐ。安物とはいえ、コーヒーのいい香りが鼻腔をくすぐった。
以下略



14: ◆m03zzdT6fs[saga]
2015/02/08(日) 08:57:54.00 ID:RKgN37bdo
『散歩がてら、体を動かしてから、向かうかなあ』

 僕は、半ば冷めかかっているブラックコーヒーを飲みほし、立ち上がる。……やっぱり、苦い。人間五十年、半ばに達しようとしているが、まだまだお子様の舌なんだろうな、なんて自嘲しつつ。

 寝間着からくたびれたジーンズとグレーのパーカーに着替え、ジャケットを羽織る。ついでに、耳当てが付いたゴツめの帽子と手袋も引っ張り出す。
以下略



15: ◆m03zzdT6fs[saga]
2015/02/08(日) 09:03:36.45 ID:RKgN37bdo
『んじゃ、いきますか』

 そう、ひとり呟いて、僕はノートパソコンの電源を落とし、部屋の反対側を見た。そこにあったのは、僕の人生の一部であり、最大の趣味。つまり……壁一面を埋め尽くさんばかりの、本の山。

 決して大きいとは言えないアパートの一室だけれど、それでも壁にうずたかく積まれた、四ケタに届くか、と言う量の山から、適当な一冊を選び出した。
以下略



16: ◆m03zzdT6fs[saga]
2015/02/08(日) 09:05:17.50 ID:RKgN37bdo
『……要らないかな、別に』

 そう呟くと、その紙をくしゃ、と握りつぶして、ゴミ箱へと投げる。どうせ、すぐに読み切ってしまう。栞は要らない。投げた紙は、すぽん、とゴミ箱の中へ消えて行った

 再び、本をポケットに入れる。そしてゆっくりとアパートの扉を開けた。外は酷く寒い。体を震わせ、帽子を目深に被った。
以下略



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