63: ◆FYW.3i5lks[saga]
2015/02/12(木) 02:26:28.94 ID:p1hQZvTj0
京太郎「あ……う……」
優希「う……くっ……ひっく……」
特別な、好き? 優希が? 俺を?
そこまで言われれば、さすがになにを意味しているのかわかる
しかし、頭の中身はさっきからずっとこんがらがったままで……情報の処理がちっとも追いつかない
ただ、ドキドキと響く自分の胸の鼓動がうるさくて、とにかく顔が熱くて……泣きじゃくる優希の前で固まったまま、ただただ時間が過ぎていく
優希は、好きなんだ。 誰を? 俺をだ。
じゃあ、俺は? 優希のこと、どう思ってる?
いつも明るくて元気なムードメーカー……いつもたくさんの友人たちに囲まれている。 おいしそうに、幸せそうにタコスを食べる姿を見てるとこっちもなんだか暖かな気持ちになって……
麻雀にだって真摯に取り組んでいた。 全国でたくさんの強敵たちと戦う姿はカッコよかったし、憧れた。 俺もあんな風に打ちたいって思えた
それに……優希はかわいい。 たぶん、恋人だったら回りに自慢できるぐらいには
だけど、優希は……たしかに、俺にとって特別なやつだけど……友達なんだ
というか、俺は友達以外の人付き合いなんて……知らない。 どうすればいいのか、わからない
口からこぼれたのも、ただの疑問で
京太郎「な……なんで……?」
優希「……そんなの、こっちが聞きたいぐらいだ!」
優希「京太郎なんて、バカで、顔つきもだらしないし、デリカシーもないしヘタレで麻雀も下手くそで、ついでに女の子の胸ばっか見てるし……」
優希「……なんで、お前のことなんか好きになったんだろうな」
優希「好きにならなければ、ずっと……ずっと友達で、一緒にいられたのに……」
78Res/80.29 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。