4:魔法をかけて
2015/02/04(水) 15:49:05.91 ID:GUuysaGD0
響「……『オーバーマスター』か」
黒井社長が作り出した私の新曲。アイドルの中のアイドル。トップオブトップになるための曲。
今はそれが皮肉にも聞こえた。
響「……………のか」
いつの間にか私の口から言葉があふれていた。
響「そんなにみんなの前で自分より強いって証明したいのか?そんなに有名になりたいのか⁉」
これまで私に立ちはだかる壁はなかった。誰にも負けることなくアイドル界の頂まで登りつめた。不動の自信が自分にはあった。だからこそ、目の前の少女がとても奇妙な存在に感じた。それが敵への脅威なのかライバルへの信頼なのかこの時の私は知らなかった。
春香「そんなんじゃない‼……ただ…ただね!」
振り絞るように彼女は言った。自分の気持ちを全力で、きっと嘘偽りなく私に伝えてきたのだろう。
春香「響ちゃんがすごい人だから!勝って超えてみたいんだ‼」
響「……自分に勝ってどうしたいんだ?」
春香「私はこの輝きの先になにがあるか知りたいの…知ってみんなに伝えたい…だって私は……
『アイドル』だから‼」
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