108: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2015/02/16(月) 21:44:19.87 ID:Gqsp30dn0
僧侶「この際だから全部言っちゃいますねー魔人さん」
魔人「あ?」
僧侶「私が魔人さんを助けた理由」
魔人「は…それって確か…」
意味があると思ったから、では…。
僧侶「前に話した理由もあるんですけれど、もう1つあって――あの時の私を思い出したんです」
魔人「あの時?」
僧侶「この足がこうなった時です」
女は自分の不自由な足をさする。
僧侶「彼女が自害して数日後でしょうか――私と彼がいた洞窟の壁が崩れ、私、1週間位生き埋めになっていたんです」
魔人「は…」
女はさらりと言ったが、何気に壮絶な体験じゃないか?
僧侶「生き埋めになった時、彼だけは助かってほしいと願っていたんですが、その反面――」
僧侶「寂しくて、痛くて、死ぬのがとても怖くて――」
魔人「…」
僧侶「だから助けられた時、本当に嬉しかったんです」
その時のことを思い出したのか、女の顔には安心感が満ちていた。
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