126: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2015/02/17(火) 19:27:59.83 ID:Hye/S/uT0
翌朝、魔人は僧侶と顔を合わせることなく姿を消していた。
魔人の寝ていたベッドは誰も使っていなかったかのように、綺麗に整っていた。
僧侶(彼は何の痕跡も残さず行ってしまった…)
僧侶は部屋の置き物を見た。これは戦士が残した痕跡。
戦士と連絡が取れなくなっている間は、彼の残した物を見て彼との思い出に浸っていた。
だがこれでは、魔人との思い出に浸れない。
僧侶(それでも、忘れなければいいだけ)
一緒に過ごした時間はさほど長くなかったが、彼は思い出を沢山くれた。
日常の中で、一緒にいられる喜びを与えてくれていた。
それに、信じている。彼はいつかきっと、帰ってきてくれる。
僧侶(なら私は、彼が帰る場所を維持していくだけ)
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