過去ログ - ロシアンルーレット
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24: ◆KpPu4lHfcc[saga]
2015/02/08(日) 20:33:13.12 ID:xhFcsLfTo
彼女に会う回数は、月を重ねるごとに増えていった。

もちろん給料だけでは足りず、日雇い時代に貯めた貯金は全て使った。

父の貯金も底をついた。
以下略



25: ◆KpPu4lHfcc[saga]
2015/02/08(日) 20:34:00.14 ID:xhFcsLfTo
法外な金利は瞬く間に膨れ上がり、最早Bには利子すら返済する力もない。

火の車は早々に車輪が焼け落ちた。

取り立て屋に締め上げられながら「マグロでも獲るか?」と言われたその時、
以下略



26: ◆KpPu4lHfcc[saga]
2015/02/08(日) 20:34:53.43 ID:xhFcsLfTo
次の漁までいくらかの猶予があった。

Bは逸る気持ちを押さえて六万円を握り締め、彼女の待つ店へ疾走した。

が、
以下略



27: ◆KpPu4lHfcc[saga]
2015/02/08(日) 20:35:38.68 ID:xhFcsLfTo
Bの足は、港と反対へフラフラと歩き出していた。

戻る気がしなかった。

元より逃げられる気はしないが、何もかもやる気が失せてしまった。
以下略



28:名無しNIPPER[sage]
2015/02/08(日) 20:36:10.46 ID:D3d8CbOvo
C


29: ◆KpPu4lHfcc[saga]
2015/02/08(日) 20:36:20.88 ID:xhFcsLfTo
二時間ほど歩き、大きな川へ出た。

橋の手すりから半身を乗り出し、ただぼうっと水の流れを眺め続けた。

そんな時だ、あの男が現れたのは。
以下略



30: ◆KpPu4lHfcc[saga]
2015/02/08(日) 20:37:18.27 ID:xhFcsLfTo
Bはゆっくりと顔を上げた。

黒服が視界に映り、サングラスの奥と目があったような気がした。

「ゼロだ」
以下略



31: ◆KpPu4lHfcc[saga]
2015/02/08(日) 20:38:01.03 ID:xhFcsLfTo
× × C D E


32: ◆KpPu4lHfcc[saga]
2015/02/08(日) 20:38:53.74 ID:xhFcsLfTo
鉄の臭いが部屋一杯に充満し、残った者はみな等しく口を覆った。

一人耐え切れず、甘い匂いの胃液を床に向かってぶちまけ続ける。

その間にAと同様、別の黒服二人がBの遺体を回収してく。
以下略



33: ◆KpPu4lHfcc[saga]
2015/02/08(日) 20:39:43.82 ID:xhFcsLfTo
「次はお前だ」

Cへ向けて黒服が缶を押し付ける。

だがその時、彼は不意に耳を押さえて動きを止めた。
以下略



34: ◆KpPu4lHfcc[saga]
2015/02/08(日) 20:40:29.88 ID:xhFcsLfTo
10分ほど経っただろうか。いや、既に30分は経ったのだろうか。

何れにせよ黒服はまだ戻らない。

Cはゆっくりと椅子から立ち上がると、血の続く扉に手を掛けた。
以下略



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