過去ログ - 【ラブライブ!】user名:泥だらけのハイヒールを履いた元踊り子のための薬用石鹸
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名無しNIPPER
[sage saga]
2015/02/09(月) 21:42:12.78 ID:dwilK1n2O
7.22 矢澤にこにー(UR)
「考えたのよ。このにこにーが頭をこねくり回して考えたわよ」
「......なにを?」
「にこにーのくだらない感情に振り回されて、今後ミューズに引き起こされる物事の損害よ」
「おいくらになりました?」
希ちゃんに何らかの違和感を持ったにこにーだったが、その正体がわからない。
「......少なくとも、にこには払えそうにはなかったわ」
その言葉に隠された意図に、希ちゃんは震えそうになった。
「そ......それなら、それなら、にこっち......もしかして......」
照れ隠しでため息をつきながら、にこにーは伝えた。
「認めるわ。認めないと、そんなのアイドル研究部部長にこにーとして生き恥をさらすことになるからね......うわっぷ!?」
希ちゃんが感極まってにこにーに抱きつく。
にこにーの身体に一瞬にしてかかったその衝撃が、その圧力が、その暖かさが、希ちゃんの気持ちから発するものを表していた。
にこにーは頑張って、よろめきながらも希ちゃんから受け取ったものを全て抱きしめた。
「にこっち...ありがとう。ありがとう......私、わたしっ......にこっちにひどいことしちゃったから嫌われたと思って......それで......それで......!!」
にこにーは、先ほどの違和感に気がついて、ふふっと笑った。
「あぁ。あんた、私って何よ。普段の一人称どこいったのよ。それにエセ関西人までどこいったのよ」
「だ、だって......私、にこっちがされたら嫌なことをしちゃったから.....そんなことされたら嫌だろうってわかってたのに」
にこにーはそんな風に自分を責め出す希ちゃんをさらに優しく抱きしめた。
「バカねぇ。私があんたからもらったものと比べたら、あんなの傷にもなってないっての」
「むしろ視界が開けたわ。ううん。視界が低くなったというべきかしら」
「低く?」
「知らない間に高いところに行きすぎて、もう一人じゃ降りれなくなってたのよ」
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