過去ログ - 怜「うちと一緒に夢の国行かへんか?」
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◆yHSiLEH7lA
[saga]
2015/03/22(日) 13:08:07.52 ID:R8hiI8hoo
「すみません。うちら未成年なんでお酒は……」私は差し出されたおちょことの間に壁を作るよう手を上げ、断ろうとした。
「なあに所詮夢の中。一杯ぐらい構わんじゃろう」
「それもそうやな」
以下略
34
:
◆yHSiLEH7lA
[saga]
2015/03/22(日) 13:09:06.53 ID:R8hiI8hoo
「竜華!?」
「まさか一気に飲み下すとは! 良い飲みっぷりじゃ!」
そんなことを言われても日本酒の飲み方なんて知らない。一気に飲み下すものだと思っていた。
以下略
35
:
◆yHSiLEH7lA
[saga]
2015/03/22(日) 13:11:07.04 ID:R8hiI8hoo
つづく
36
:
名無しNIPPER
[sage]
2015/03/22(日) 14:01:36.03 ID:reSvhjDr0
真面目で素直なりゅーかちゃんかわい乙
37
:
◆yHSiLEH7lA
[saga]
2015/04/10(金) 00:06:27.10 ID:X4WZdLlyo
「ところでアタル様。折り入ってお願いがあるんですけど」アタルの酔いが泥酔手前になったころ、怜が切り出した。
「なんじゃ? なんれも言うがよい」アタルは呂律が回っていなかった。
「ここに、かの『ナコト写本』があると噂に聞いたんですけど、どうにか拝ませてもらえんでしょうか」
以下略
38
:
◆yHSiLEH7lA
[saga]
2015/04/10(金) 00:08:41.99 ID:X4WZdLlyo
「“あの”って言われても、その種族について初耳やけどな。――『ナコト写本』にはその〈大いなる種族〉のことが書かれてるん?」
「それもやし、〈風に乗りて歩むもの〉イタカや、神々が住まう凍てつく荒野のカダス、外なる神についても言及されてるで」
「――?」私は聞き慣れない単語に困惑するほかなかった。
以下略
39
:
◆yHSiLEH7lA
[saga]
2015/04/10(金) 00:09:37.59 ID:X4WZdLlyo
「うちは怪異に手を出すんやありません。怪異の“知識”に手を出すんです」
「ううん、それもそうか。わかった見せちゃる」アタルは立ち上がって奥へと引っ込んだ。
「ふぅ、あんだけ飲んでまだ冷静なんかとひやひやしたけど、なんとか『ナコト写本』を拝めそうやな」怜が言った。
以下略
40
:
◆yHSiLEH7lA
[saga]
2015/04/10(金) 00:10:28.07 ID:X4WZdLlyo
その夜はアタルの家に泊めてもらうことになった。
怜はアタルから借りた『ナコト写本』に夢中で中々寝ようとしない。
私も最初は怜の隣から覗き見ていたが、なにが書かれてあるのかさっぱり読めず、怜の解説も退屈だったので先に寝ることにした。
以下略
41
:
◆yHSiLEH7lA
[saga]
2015/04/10(金) 00:11:40.08 ID:X4WZdLlyo
この夢の牢獄から脱出できない。気配は着実に近づいて来ているというのに。
私はとにかく捕まってはならないと思い、走り出した。
自力で目覚められないなら、目覚めるまで逃げ切るほかない。脇目も振らずに廃墟の中を駆け回った。
以下略
42
:
◆yHSiLEH7lA
[saga]
2015/04/10(金) 00:13:02.43 ID:X4WZdLlyo
――ほとんど球状の黒い多面体があった。散りばめられた銀箔のようなものが輝いている。
「――あ」
最初、黒水晶や天眼石などに銀箔をまぶした置物かと思った。
以下略
43
:
◆yHSiLEH7lA
[saga]
2015/04/10(金) 00:14:12.24 ID:X4WZdLlyo
私が向こう側を覗いていたように、向こう側の人ではない何者かも、私を見ていたのだ。
私が多面体を見たから? それともこの部屋に来る前からずっと……?
私は追われていたことを思い出した。
以下略
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