過去ログ - [オリジナル] The Five Elements 〜New Contract Peach Warrior〜 
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15:名無しNIPPER[sage saga]
2015/02/14(土) 10:02:10.80 ID:638Opjkd0

 真土…… おじさんは俺の父の名を確かに言った。
 耳を疑った。
 だけど…… 確かにおじさんは言った。


「――父さん…… と出会った!?」
「そう…… 君の父、真土くんと私たちは出会った」


 驚愕の事実。
 そんなこと俺は聞いたことがなかった。
 ひしひしと、彼方から異様な空気が押し寄せてくる。


「それで…… 父さんは――」
「――真土くんは」


 土門家と木ノ下家の縁…… もしかしてそれが始まりだったのか!?

 コホンと、おじさんは一つ咳払いをしてから。


「鬼と戦う戦士だった――」
「――そんな」


 馬鹿な。
 いやいや…… ドッキリもいい加減にして欲しい。
 親父がこの怪物と戦う戦士だった? そんな馬鹿な。
 聞いたこともない。
 親父はただの会社員で、突然の交通事故で亡くなったんだ!


「嘘、ですよね!?」
「信じられないだろうが…… 真実だよ」
「そんなはずは…… 父さんは会社員で――」
「真土くんが鬼を倒す場面に私たちは遭遇した」
「冗談は――!」


 やめてくれ……!!


「それから私たちと真土くんの関係が始まった」


 俺の抗議を遮っておじさんは話し続ける。
 駆け足で、機関銃のように連続して俺を襲う言葉たち。
 それは俺の介入を決して許さないものだった――

――真土くん…… 君の家系は 鬼退治 を続けてきた一族……
 君の父は代々続くその意志を受け継ぎ鬼の残党と戦っていたのだ。
 やがて政府からの命令を受け、私たちと真土くんは鬼という不確かな存在を完全に究明し、そして人類の平和の為に一掃するという意志のもと団結した。
 こうして私たちと真土くんの戦いは始まった。
 先程見せた鬼による事件の数々も全て真土くんが解決したものだ。
 
 戦いは続き、終わりが見えないものだったが…… 遂に一つの幕が下ろされた。
 残党を仕切っていたと思われる鬼を真土くんが討ち取った――

 一方的に語るおじさんの口がそこで止まった。


「父さんが…… 討ち取った――」
「――そう。相討ちだったとも言えるだろう」


 相討ち……!?
 ということは――


「――鬼を討ち取った。しかし真土くんもその時に致命傷を受け、後に息を引き取った」




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