過去ログ - [オリジナル] The Five Elements 〜New Contract Peach Warrior〜
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名無しNIPPER
[sage saga]
2015/02/14(土) 10:56:11.60 ID:638Opjkd0
「――そうか…… そうだな。ありがとう」
「いいってことよ。あ、お礼として木ノ下さんのメルアドくれよ」
「ダメだ」
「酷い奴だ! それじゃ購買のパンな!」
「それなら…… わかった」
「決まりな! あ、お前もしかしてメルアド知らないのか?」
「し、知ってるよ」
「あちゃー…… 頑張ってくれ! お前は架け橋なんだ!」
「うるせっ! 人を橋呼ばわりしやがって!」
「痛っ! やるじゃねぇか! 冗談だって冗談!」
ああ…… 楽しいってこういうことだったんだな。
初めて手にしたかもしれないこの感情。
それがこんなに嬉しく、大切に思えるものだなんて。
「――おっと! 昼休みも終わりか…… 和間のせいで全然食えなかったぞ!」
「ちょっ……! 相談に乗ってくれるって言ったのはそっちじゃないか!」
そんなところで予鈴が鳴って、それは学園中に響き渡る。
次はホームルームでの授業だったからまだそこまで急ぐ必要はないけど、すっくと立ち上がって屋上を後にする。
屋上を出て、急いでパンを放り込む朱彦を横目に屋上扉の鍵を閉めた。
「――ところでよ、和間お前その鍵どこで手に入れたんだ? 教師から借りるにも許してくれるはずがないし。屋上が開いててビックリしたぜ」
「鍵は…… ここに入ってた」
「おいおい…… 嘘だろ? よし! でかした和間! 今度から俺たちの秘密基地にしよう」
「小学生じゃあるまいし――」
ガチャンと扉の施錠を済ませる。
そして壁に接する形で扉の横に置かれた学習机(教室にあるようなものと同一の型)の収納スペースに鍵をそっと入れた。
最初に俺が屋上へ出ようとした時、もちろん扉には施錠がされていた。
諦めて引き返そうとしたが、まさかとは思ってこの机のスペースを覗いたところ、煌くこれを見つけたのだった。
学園側がこんなずさんな管理をするわけがないので、恐らく悪知恵を働かせた過去の生徒か在校生の誰かが造った合鍵だろう。
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