27:名無しNIPPER[saga]
2015/02/20(金) 03:14:15.31 ID:YN4vLNeW0
母の提案は、母と共にこの家を離れ、東京で麻雀に打ち込む。ということだった。
「麻雀に打ち込むのは構わないけど、どうして咲とお父さんを…」
「それも、あなたと咲のためよ」
「姉妹仲睦まじいのはとても良いことだわ。でも、それ以上が良くないことは…照、あなたも分かりきっているでしょう?」
「………」
「このままではあなたは咲に、咲はあなたに依存しきってしまうわ」
「そしてそれは、いずれ近い将来。あなたたちの周囲に必ず悪影響を及ぼす」
「大人である私たちですらズルズル依存する事があるというのに、あなたたちは若くして、若くしすぎてその状態に陥りつつある」
「はっきり言うと、異常よ。あなたたち二人は。だから遠ざけたいの。一種の病と言って良いわ」
「…そんなことはない。私も、咲もきちんとやっていける」
「今にその考えを改める必要があると気付くわ。…あなたは、姉なのだから」
この時私の口から出た言葉は本心だった。
あんなに優しい咲が私のためにとは言え、周囲に危害を加える事があるはずがない。
そう、確かに思っていた。
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