30:名無しNIPPER[saga]
2015/02/20(金) 03:20:29.11 ID:YN4vLNeW0
「いやだ!いやだよ!咲に嫌われるくらいなら私はここにいる!!」
「何言ってるの!もう全て手続きは済んでるんだから、早く来なさい!!」
「やだやだ!何で大好きな妹と離れなきゃいけないの!それも、私が嫌われてまで!!」
「そんなことなら、私は咲と一緒に居続けたいよ!!それで良いもん!!」
「照おねーちゃん…」
有無を言わさず、私は車に入り込まれ、エンジン音を鳴らし続けていた車はすぐに発進してしまう。
車が発進しても尚、私は咲の事を思いながら泣き続けた。
だが直に泣き疲れたのか、いつの間にか私は眠ってしまっていた。
夢を見ていた。
咲と私が、とても仲が良い姉妹であった頃の夢を。
「リンシャンカイホー?」
「麻雀の役の名前だよ。山の上で花が咲くって意味なんだ」
「咲く?おんなじだ!私の名前と!!」
「森林限界を超えた高い山の上。そこに花が咲くこともある。おまえもその花のように…強く…」
咲…。私がいなくても…。どうか、その花が枯れることのないように…。
…強く、強く生きて…。
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