過去ログ - 照「ツメタイカゲロウ」
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4:名無しNIPPER[saga]
2015/02/20(金) 02:24:26.17 ID:YN4vLNeW0

私たち宮永姉妹は、とても仲が良い姉妹であった。

何をするにも姉妹一緒で、その仲睦まじさは、近所でも有名であった。

私が姉のことを大好きだと言えば、姉も私のことを大好きだと言う。

近所の人から見れば、そういった微笑ましい姉妹だったであろう。

だが、その仲睦まじさが。異常なまでの姉妹間での仲の良さが仇となって。

とある一夜を経て、事態は目まぐるしく急変していく。

数年前、私も姉も大好きな姪が泊まりに来ていた日のことだった。


「3のレボリューション」

「いや、照おねーちゃん…革命で良いでしょ…」

「最近お姉ちゃんは横文字が好きなんだよね…」


いつもより遅くまで三人で遊び、姪は遊び疲れたのか先に寝てしまった。

私たちも用を済ませて寝ようかという姉の話に私は同意した。

部屋を出ると微かに聞こえてくる声。外に降る雨音とは全く異なるもの。

私たち二人は顔を見合わせた。いつもならとっくに両親も姪の母も寝ている時間である。

第一に考えたのは、泥棒の類。今これに気付いているのは二人だけ。

急いで元いた部屋へと戻ると、武器になりそうな物を両手に抱えた。

足音がしないように最大限に気を付け、声のする部屋へと近づく。

声がする部屋は、両親と姪の母が寝ているはずの寝室。音がしないように十分注意し、ドアを開け―


そして、私たちはそれを目撃した。



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