30:名無しNIPPER[saga]
2015/02/22(日) 03:29:47.44 ID:N1fLZgZO0
(そもそも、あんな回りくどい方法でなくとも、私に全て任せてくれればすぐに交渉の場を整えたというのに)
346プロダクションにいる人材をいつでも好きに潰せること証明して、裏にいる人間を引きずり出す。そのためにこの
フクアカが考えた作戦を忠実に実行した結果の自分の身体の状態をもう一度見て、トレードは再びため息をつく。
「おいトレード、なにをさっきからハァハァと! うるさいんだよ! そんなこと言ってる暇があったらさっさと次の」
「……! 社長、静かに!」
騒ぎ立てるフクアカに黙るよう睨みを聞かせたトレードは、社長室の扉前から感じる異質な気配に警戒する。彼の腕は
今だ潰れたままであるが、必殺のフドウカナシバリ・ジツがあるため、余程の相手でない限りは瞬殺出来るのだ。
「な、なんだよトレード、どうしたんだよ」
「誰か、来ています。うちのものじゃありません。この感じ……なんだ?」
ニンジャでもモータルでもない、だが両者に限りなく近いような、それでいて遠い感覚にトレードのニューロンは
ざわめき立つ。まるで、これを相手にしてはいけないと魂が警告を発しているかのような……。
「なんだ、と言われましても困りますね」
「ア、アイエエエエ!?」
フクアカの悲鳴を聞いて後ろを振り返ったトレードは目を見開く。そこには先程まで社長室の扉前から感じていた
気配と同じ物を発している女が立っていた。
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