過去ログ - 橘ありす「ハイエースと私」
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2:名無しNIPPER[saga]
2015/02/22(日) 07:22:23.67 ID:eYt1sT3M0

「……もし、私が二十歳だったりしたら、この車はここにいられるんですか」


 無理だってわかっていても、聞かずにはいられませんでした。
以下略



3:名無しNIPPER[sage]
2015/02/22(日) 07:25:01.67 ID:yoeVAE7AO
キャラバンに買い換えるのかな?


4:名無しNIPPER[saga]
2015/02/22(日) 07:25:11.38 ID:eYt1sT3M0

「なんでそんなの、車についてたんでしょうか。……Pさんの趣味ですか?」


「この車、会社の持ち物だから……、前に使ってた人がくっつけたまま、忘れちゃったんだろう。俺がこいつに乗った頃からくっついてたし」
以下略



5:名無しNIPPER[saga]
2015/02/22(日) 07:26:02.73 ID:eYt1sT3M0

「……調べたワケじゃないです。薫さんがそう呼んでただけで」


「聞いてないぞ」
以下略



6:名無しNIPPER[saga]
2015/02/22(日) 07:26:50.46 ID:eYt1sT3M0

<=//[:



以下略



7:名無しNIPPER[saga]
2015/02/22(日) 07:28:16.41 ID:eYt1sT3M0

「あなたは何も悪くないのにね」


 キャップをしめて、ハイエースのライトを撫でました。手にすすがついたけど、かまわず撫でさすります。泣く子をあやす様にです。
以下略



8:名無しNIPPER[saga]
2015/02/22(日) 07:29:04.87 ID:eYt1sT3M0

「あなたは口があったら、持ち主に、犯人になんて言いたいですか」


 バックドアに移動し、顔を押しつけます。
以下略



9:名無しNIPPER[saga]
2015/02/22(日) 07:29:56.16 ID:eYt1sT3M0

このクッションは、ハイエースは、私をずっと見てくれた。


 車内で台本を読んで車酔いし、あわや大惨事になりそうになった時も。
以下略



10:名無しNIPPER[saga]
2015/02/22(日) 07:31:07.91 ID:eYt1sT3M0

ドアをしめて、車の匂いにこもりました。私だけが使ってた車じゃなくて、346プロが女所帯だったからか、ほんのりと甘い香りがする。それがちょっとだけ息苦しいけど、不快ではありませんでした。


 もう、半分の身体と出会えない。現実が体幹からバランス感覚を奪い、身体をクッションに押しつけさせました。手足は私のものじゃないみたいに震え、自分の体重で押さえ込むのでやっとになりました。
以下略



11:名無しNIPPER[saga]
2015/02/22(日) 07:33:10.06 ID:eYt1sT3M0

<=//[:


「ついたぞ。収録、期待してる」
以下略



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