過去ログ - 【艦これ】提督たち「ユウジョウカッコカリ?」【物語風プレゼンPart1.5】
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58: ◆G4SP/HSOik[saga sage]
2015/03/06(金) 09:25:35.47 ID:vISKenEh0

金木「しっかし、志摩様がまじめに天草の統治の見直しをしてくれるようにはなったけれども、」

金木「それにしては、この天草を治めるのはずいぶんと骨を折りませんかね? あっちこっちに島がたくさんあってまぁ」

金木「それに、この富岡城だって確かに天然の要害に守られた堅城だけれど、交通の要所というわけでもないし、いろいろ不便じゃないかな?」

石田”「ああ。だから最終的には、この天草――――――後の富岡藩は天領として幕府の直轄地となって返還されることになるのだ」

石田”「だから、これからが最も大変なのだがな」

金木「…………検地のやり直しの件がうまくいけばいいんだけど」

石田”「――――――『前例がない』という理由だけで実施が先延ばしされ、」

石田”「最終的には代官の鈴木重成が切腹で以って訴え、幕府を驚愕させた」

石田”「そして、亡き鈴木重成の息子も再三の訴えを以ってようやく認めさせたぐらいなのだ」

石田”「一筋縄ではいかないな。――――――妄りに先人たちが守ってきた規則を破らずにいるのは美徳ではあるがな」

石田”「だが、志摩守が直接 動いたとあれば、状況は少しばかりは好転するだろうな」

金木「ええ。信じましょう。誰だって【乱】に遭いたくはないですからね」

金木「ただ、幕府の直轄地になることを考えると、やはり――――――」

石田”「そうだな。そこが志摩守の限界となるやもしれん」

金木「――――――天草を手放すことは避けられないわけですか」

石田”「それでも、あの未熟者の息子の代に言い渡されるのと、志摩守が自ら裁かれるのでは話が違う」

石田”「それがあの老人の最期の仕事になるだろう」

金木「…………なんてこったい」

金木「――――――詰みじゃないですか、これって! 将来的には二つに一つでどっちみち損するしかないじゃないですか!」

石田”「それでも、切るべきところで切って被害を最小限にして組織を立て直す改革を行う非情さも時として必要となってくる」

石田”「平和な時代になれば、膨れ上がった軍備は財政を圧迫し、やがては軍縮へと至り、その過程で数多くの軍関係者からの失業者を生み出すことになる」

金木「え」

石田”「平和への礎として最後の犠牲になるべきなのは、平和を掴みとった勇士である軍人の最後の務めでもあるのだ」

金木「…………それは、そうだったのか」

石田”「つまり、戦うことでしか自分を表現できないような戦馬鹿は戦場で死なせてやったほうがよっぽど幸せというものだ」

石田”「いいか? だからこそ、軍人には掴みとった平和を確かなものにするための軍事分野以外の能力開発にも力を入れねばならんのだ」

石田”「平和になった時、その平和を享受するための準備をしなければ、」

石田”「かの豊臣政権のように天下統一を果たしたものの、膨れ上がった軍備の収め所を見失い、やがては大陸制覇の無謀へと向かうことになる」

石田”「よくよく考えておくことだな、金木」

石田”「わかりやすく言えば『破壊を司る軍人としての一面の他にその対極の創造者として平和と繁栄を創り出す一面も兼ね備えておくと安泰』ということだ」

金木「…………『破壊と創造』か(そうだよな。平和の時代になったらみんなが力を合わせて今度は荒れた国土を立て直す大きな責務があるよな)」





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