過去ログ - 阿良々木暦「えりハーミット」
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26: ◆8HmEy52dzA[saga]
2015/02/25(水) 21:15:37.53 ID:DLa1I0Qh0



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後日談というか、今回のオチ?

ノートパソコンを操作しながらニュースサイトを巡回し、その傍らでiPodで音楽を聞く。
曲はプリコグ。わたしの持ち歌だ。
今度765プロダクションとの共同イベントがあるらしいから、この後レッスンにも行く予定。
久し振りに伊織さんにも会える……楽しみ?

目の前では、876プロダクションに打ち合わせと称して遊びに来た(と、本人が言っていた)阿良々木さんが仕事用のパソコンとにらめっこをしている。
遊びに来たとは言っているものの、何かと理由をつけてちょくちょく来るあたり、実際はわたしたちを心配して、様子を見に来ているのだろう。

あとから伊織さんにも聞いたけれど、阿良々木さんは相当のお人好し、らしい。
セクハラのためなら社会的地位も厭わない変態だとも。
まあ、伊織さんは本当に信頼しているか、本当に嫌いな人にしか悪口を言わない人だ。
だから、そういうことなんだろう。

今回のことは当然の結果として、闇に葬られた。
社長や尾崎さんはあまり納得していなかったようだけど、みんなが無事なら良かった、と一応の帰結を見せた。

「あの、阿良々木さん」

ふと気になることがあり、イヤホンを外し、対面に座る彼に話し掛ける。
反応した阿良々木さんの目線がこちらへ向く。

「わからないことが……聞いても、いい?」

「なんだ、僕のパンツの色は青と白のしましまだぞ」

「そんなこと、聞いてない」

それに、その説明だと一番最初に思い付いたのは天才バカボンのデカパンだった。
あれ……なんか、意外と似合う?

「なん……だと……! そんな馬鹿な! じゃあお前のパンツは何色だって言うんだ、水谷!」

「……勢いに任せてそういうこと聞くの、どうかと思う」

「とても的確で冷静な突っ込みをありがとう、水谷」

短い付き合いだけど、阿良々木さんはこういう人だとわかった。
たぶん、いちいち真面目に相手にしないのが一番。



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