過去ログ - 佐久間まゆ「ご結婚おめでとうございます、プロデューサーさん」
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11: ◆Freege5emM[saga]
2015/03/01(日) 23:19:10.74 ID:OA5hrQ14o
●10

『私は、別にお菓子を否定しているわけではありません。
 ただ、お菓子は食べたらそのものが無くなりますよね』

本当に、まゆさんが差し上げる側の気持ちとしてお菓子がいいと思うなら、
私も強いてドールハウスを勧めるつもりはありません。
所詮、私の趣味ですから。他のものだっていいんです。

でもお菓子は、食べたら後腐れなく消え去ってしまいます。



『バレンタインデーみたいに、プレゼントをあげて気持ちを伝えることに意義がある、
 そういうイベントなら、私もお菓子がいいんじゃないかと思いますが――』
『――泰葉さんっ』

まゆさんが珍しく声を張って私の言葉を遮りました。
さすがアイドル。耳にひりひりと響きます。
普通の女の子では、こうは行きません。



『まゆさん……私、突いてはいけないところを突いてしまいましたか?』

半ば予想していましたが、まゆさんの反応で私は確信しました。
まゆさんは、プロデューサーさんへの思いを一人抱えたままにするつもりのようです。

『まゆが、まゆのプロデューサーさんに何を贈ろうが、まゆの勝手じゃありませんか……』
『そうですね。気に障ったのなら、申し訳ありません。まゆさんの言うとおりです。
 プレゼントを何にするかなんて細かいこと、あとで決めたって構わないのです』

お菓子にするか、ドールハウスにするか、編み物にするか。
それよりも遥かに大事な問題があります。

『まゆさんは、自分の気持ちを伝えないまま、プロデューサーさんを見送るつもりですか?』


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