過去ログ - 【R-18】雪風「しれぇの前でおもらししてしまいました」
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7: ◆47gaNFJlIw[saga]
2015/03/06(金) 00:09:05.56 ID:FQujOMSOo
司令官に懸想した雪風だが、告白を受けるまで想いが報われることはないと考えていた。
元来人でない彼女は性別を特に気にすることはなかったが、司令官は列記とした人間だ。
同性――しかも、雪風のような幼子に恋することなどあり得ないと当時の雪風は信じてやまなかった。
そしてそれでいい、とも。

愛しているだけで幸せだった。
愛されていなくても司令官は雪風に幸せをくれるから、それでいいのだと。
自分は幸せになる権利などないのだからと、自らの気持ちを封じ込めて納得させていた。

今にして思えば何故気付かなかったのかわからないぐらいに、司令官は雪風を意識していたのだが。
秘書艦として側に置くのはもちろんのこと、服や菓子を与えてごきげんを取ったり、寒いからなどと言って雪風を布団へ誘うことはしょっちゅう。
雪風が誰かと遊びに出たあとは、休暇を取ってまで彼女と出かけることまでしている。

雪風が比叡、磯風に許されて思わず涙を流し抱きつこうとしたときなど、司令官が無理やり割って入って自分の胸で泣かせた。
あまりにも露骨で比叡と磯風は呆れて苦笑していたが、雪風は司令官の想いに気づくことはなかった。
『気づいていなかったの?』と司令官自身に問われて、雪風は自分の鈍さと思い込みの激しさを思い知ったのだ。


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