過去ログ - 【R-18】雪風「しれぇの前でおもらししてしまいました」
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8: ◆47gaNFJlIw[saga]
2015/03/06(金) 00:09:47.93 ID:FQujOMSOo
幸福な回想から帰った雪風が最初に感じるのは司令官のぬくもり。
ただでさえ幸福感でいっぱいになった心にさらなる幸せを注ぐ熱。

(雪風は幸せ者です)

雪風は自分の胸に手を置く。
ほんの少しいつもより早い鼓動が伝わった。

『ほんとうに自分のような女児でいいのか』と聞けば、『世間体のために恋をしているわけじゃない』と言ってくれた。

『どれだけ減っても悪夢でうなされることがなくなることはない』と言えば、『抱きしめる口実になる』と笑ってくれた。

『自分には幸せになる権利なんかない』と叫べば、『なら私の幸せにする権利を使う』と抱きしめてくれた。

そうやって司令官は雪風の何もかもを受け入れて愛してくれる。

(しれぇに出会えたことが、雪風の一番の幸運です)

ただ一人生き残ってしまう自分の幸運を恨んだこともあった。
だが今は司令官と出会えた幸運を毎日のように幸運の女神に感謝している。

「しれぇ……」

雪風の口から漏れた声は今の雪風の心のように幸福に溢れていた。

「……」

司令官はその言葉になにも反応しない。
雪風が自分を呼んだのではなく、ただ愛しい人の名を口にしただけなのだとわかっているから。

司令官の想いは雪風にも伝わってまた大きな幸福感を齎す。
司令官にもまた。

音も無く静謐で冷たい空気が流れる夜半の執務室。
二人がいるその場だけは切り取られたようにぬくもりに溢れていた。


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