44:名無しNIPPER[saga]
2015/03/08(日) 15:58:27.79 ID:9VESTMO6o
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「……はい、オッケーでーす!」
柔らかな日差しが降り注ぎ、ずっと続いてきた寒さもそろそろしばらくのお休み。
今年の桃の節句も、ぽかぽかと気持ちの良い晴れの日でした。
「やー、座ってみると中々にコワイっスね、ここ」
そう言って隣で笑うのは、緑の和装に身を包んだ比奈さん。
「これでも一段一段の高さは抑えてあるんですけどね」
等身大の七段飾り。
CGプロのアイドルの皆さんが、それぞれ和装を身に纏ってはしゃいでいます。
一段の高さはそう無いとは言え、私達の座る最上段は二階の天井ほどの高さがありました。
「気を付けてくださいね、泰葉ちゃん」
「うっかり転びでもしたら大騒ぎですね」
脇に据えられた階段を、一段一段慎重に降りて行きます。
久しぶりの地面に足を付けると、自然に安堵の息が零れました。
「ちょっといいかな」
「あ、すみません。取材の方は後で纏まった時間を……」
近くに来た男性を、Pさんが押し留めようとして。
「大丈夫ですよPさん」
「え?」
「その方は、よく知っていますから」
しばらくぶりに見るお顔でした。
「――や。元気そうだね泰葉ちゃん」
「お久しぶりです、マネージャーさん」
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