過去ログ - 岡崎泰葉「あなたの為の雛祭り」
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45:名無しNIPPER[saga]
2015/03/08(日) 16:12:42.64 ID:9VESTMO6o

 「背、伸びた?」

 「はい、あの頃より2センチほど」

それを聞いて笑ったマネージャーさんが、Pさんへ向き直りました。

 「元マネージャーです。あなたが今のマネージャーさんですね」

 「マネージャーというか、プロデューサーですけどね」

 「……? プロデューサーが、マネジメントも?」

 「まぁ、ウチも色々ありまして」

首を傾げるマネージャーさんに、Pさんが苦笑を返します。
その辺りは私もちょっと気になるところ。

 「泰葉ちゃん」

 「はい」

 「笑顔が、もっと素敵になったね」

マネージャーさんの手が、私の頭を撫でました。
私もそろそろ気恥ずかしくなってくる年頃なのですが。
今日ぐらいは、周りの目を気にしなくとも許されるでしょう。

 「ごめん」

 「えっ?」

 「みんな知っていたんだ。泰葉ちゃんがこんな良い笑顔になれるなんて事は」

マネージャーさんの眉が、悲しげに下がります。

 「小さな頃は、無理のあるスケジュールをこなさせて。お仕事に縛り付けるように」

 「…………」

 「泰葉ちゃんの本当の望みにも気付けずに、俺達は優しさに甘えてしまっていたんだ」

 「そんな事、」


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