13: ◆Freege5emM[saga]
2015/03/10(火) 23:40:51.08 ID:NvNrK1sjo
●12
音葉は手足を俺にしがみつかせたまま、無言で俺の肩口に顔を埋める。
第一射から復活したペニスが、また音葉の中で我が物顔に存在感を誇示し、
それにあてられた音葉の粘膜が、そわそわと俺をくすぐってくる。
「…………」
それでも音葉はだんまりを決め込む。
膠着状態が退屈になったので、俺は音葉のうなじに腕を回し、
もう一本の腕と足腰で慎重に身体を起こした。
「ん、ン――あっ……」
身体の角度が変わって、体重移動がぐりぐりと音葉の膣内を押しやる。
ひしゃげた呻吟が、音葉の喉奥で閉じ込められて不満気に鳴る。
「ふ、不意打ち、やめてください……変な声の出し方、してしまいますから……」
目線を泳がせるごとく、音葉の声がたたらを踏んだ。
俺は音葉の背中に片腕を回す。
音葉がそうしているのに負けないぐらいの力で抱き寄せる。
さらにセットの崩れた音葉の金髪を、もう一方の手の指で撫でる。
「あ――頭、撫で、てっ……んん……っ」
こうして胸と胸を密着させれば、お互いの心拍も重なりそうで――とは言えない。
音葉の胸の存在感が大きすぎて届かない。俺は改めて音葉のスタイルに感嘆する。
でも、肺の伸縮するリズムぐらいは一緒になっただろうか。
「こんな時に……頭撫でながら言う台詞が、胸のことですか……?」
不満気な台詞を吐きながら、音葉は胸の膨らみをもそもそと擦りつけてくる。
さっき俺の手でオモチャにした乳首の固さが肌をくすぐる。
「プロデューサーさんに褒められれば、嬉しいですが……。
こんなやり方されると、貴方の褒め言葉が、全部下心に見えてしまいます……」
音葉がそんなことになったら困る――のだが、こう頭を撫でながらだと……
音葉のスタイル見てるとプロデューサーを忘れて興奮してしまう、とか、
仕事で一息ついたときの笑顔を目の当たりにするとそのまま抱きしめたくなる、とか、
「あたま、撫でながらなんて、ずるいです……っ」
日頃、音葉の前で押し殺してる欲望が垂れ流しになってしまう。
何せ抱き合っている間は筒抜けだから、開き直ってしまう。
「私だって……私、だって……貴方と一緒にいたら、貴方のこんな近くにいたら……」
飽きずに頭を撫でていると、音葉は俺に恨めしげな言葉を零してくる。
その時の音葉の中は、息遣いと同じテンポで軽く収縮して、抽送の続きをせがんでいる。
音葉の足腰は先走って、俺に絡ませたまますりすりと肌をこする。
「でも……私、そんな色を口に出したら……一度そうしてしまえば、タガが外れて戻せなくなります……。
自分でも止められなくなります。そうなった後は……貴方も、ご存知でしょう……?」
音葉の声音は、玉虫色のふらふらした懇願。
「貴方に導いてもらったこの歌姫が、いやらしい声を抑えきれなくなって……
台無しになってしまいます……貴方の前で、私は……」
音葉は内心を晒すことをためらっている。
音葉の心中は、アイドルに似つかわしいとはいえないから。
でも、その押し隠したものが音葉の望みなら、今はさらけ出してもいいじゃないか。
ここには、俺と音葉しかいないのだから。
「分かっています……貴方はもう、私の浅ましい声を知っています……」
俺は、音葉のそういうところが聞きたい。見たい。
後生大事にぶらさげたプロデューサー面をかなぐり捨てても、だ。
「でも……いけません。それは、ダメなんです……っ」
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