過去ログ - 咲「誰よりも強く。それが、私が麻雀をする理由だよ」
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666:名無しNIPPER[saga]
2015/09/26(土) 21:40:21.37 ID:+2rknuSMO



 ネリーの寝室に足を運ぶとネリーはまだ寝ていた。

 敷き布団の上ですやすやと眠るネリーを起こさないよう布団の傍に腰を下ろし、何となく寝顔を見つめる。

 今日、色んなことがあった。いちごとの話、はやりとの電話と咏を交えた買い物、そしてーー二回戦。

 ネリーは他の皆と同様、咲の隠していた打ち方、奇異な振る舞いを受け入れてくれた。

 そればかりか……事情を話せない、話したくない咲の気持ちを察してくれた。

 前半戦と後半戦のインターバルに駆けつけられた時は何を言われるかと内心恐々としていた咲だったが、別れる時には感謝と嬉しさばかりが募った。

 しらず微笑みを浮かべネリーを眺めていた。それに気づき、気恥ずかしくなって時計に視線を滑らせる。

 時刻は七時を半ば過ぎたところ。他校の分析などをするミーティングは九時からだからまだ少し時間がある。

 こうして何もしないでいるのも特に苦ではないし、別段やることがあるわけでもない。練習は調整程度で済ませるつもりだ。

 だからここで時間を潰すのは問題ない。ただ、自分がここにいるということは誰かに伝えておいた方がいいかもしれない。

 立ち上がって寝室と居間を繋ぐ襖の方に歩いていく。一度ネリーの部屋から出ようと玄関に立て掛けてあった鍵をとる。木の札がついた真鍮の鍵。

ダヴァン「ああ、いまシタカ」

 廊下に出ると、すぐ外にダヴァンが立っていた。



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